ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ターンレフト ターンライト』(byえいwithフォーン)

2004-09-22 19:49:30 | 新作映画
----『LOVERS』以来の金城武主演作だにゃ。
こんどのはどうだった?
「うん、これぞ香港映画の王道という感じのラブストーリー。
最近では韓国映画に押されていたけど
観ている方がテレてしまうほどにベタな“運命の愛”を描けば、
やはり香港映画はピカイチだね」。

----あれっ?舞台は台北なのでは?
「そうなんだけど、監督はジョニー・トー、ワイ・カーファイのコンビ。
これはワーナー・ブラザース映画初の中国語作品……ということで、
より幅広いマーケッティング、観客層を考えて、
監督は香港、舞台は台湾にしたんだろうね。
共演も香港女優ジジ・リョンだし。
彼女は金城武とは『君のいた永遠(とき)』でも共演している。

----で、お話は?
「引っ込み思案な音楽家ジョンと詩をこよなく愛する音楽家イブ。
ふたりは、ひょんなことで知り合い仲良くなるんだけど、
実は学生時代にも同じようなきっかけで出会いながら、
そのまま別れてしまっている。
ほどなく、ふたりはその最初の出会いのときのことを思い出すんだけど、
折からの雨で、互いに教えあった電話番号の数字が消えてしまい、
またまた連絡がとれなくなってしまうんだ。
ところが実はふたりは壁一枚を隔てた隣同士!
果たして、彼らの愛の行方は?----というお話さ」。

----ふうん、タイトルの意味は?
「原題が『向左走・向右走』。
イブはドアを出て左に、ジョンは右に。
それでお隣さんながら、
いつまでたっても、ふたりは顔をあわせられないんだね。
そこに、お定まりの恋を邪魔する男女が現れて
映画はコメディの要素を深めていく。
そのひとり、テリー・クワンは日本の深津絵里タイプ。
なかなかいいキャラクターだったよ」。

----金城武はどうだったのかにゃ。
「彼は、この手のラブコメ・ファンタジーがピッタシ。
特に赤ちゃん相手に自分の心を吐露するなんて演技は
他の人がやったらクサくなるところだけど、
彼がやったら、自然に受け入れてしまう。
ただ、金城もこの手の役は年齢的にそろそろきびしくなるかも」。

----なるほどね。
「でもいずれにしろこの冬、一番のスウイートな映画。
デートムービーには最適だね」。