ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『エクスペンダブルズ』

2010-08-23 23:27:16 | 新作映画
※ネタバレでもありませんが、
見どころを少々。
辛口なところもありますので、
ご覧なってからお読みいただいた方がいいかも


(原題:The Expendables)


ジェイソン・ステイサムにジェット・リー、
ミッキー・ロークにブルース・ウィリスにアーノルド・シュワルツェネッガー

あっ、忘れていたシルベスター・スタローン

----ニャに、寝ぼけたこと言っているの。
まるで、映画を覚えたての子供みたいに、
スターの名前を得意げにペラペラ喋ったりして…。
「(笑)。そう見えたか。
でも、これが信じられないことに
一本の映画に集まったアクション・スターたち。
とはいっても、この中にはアクション・シーンは皆無の人もいるけどね」

----そりゃ、そうだよ。
ミッキー・ロークを他の人たちと一緒にしたらかわいそう。
「そう。
監督のスタローンもそこは分かっていて、
彼の役どころは、
ボスニアである悲劇を経験して以来、
一線を退いている昔の仲間という設定。
彼が、その時のことを語るシーンでは、
カメラはアップでその顔をとらえ、
感傷が全篇を包み込む」

----ちょ、ちょっと待ってよ。
いきなり、そんなディテールを喋っちゃってもワケわかんない。
これは、そもそもどういうお話ニャの?
「先日、話した『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』と同じ、
一種の特攻作戦チームもの。
ただ、政府系のものではなくお金で動く傭兵軍団。
しかも、相手がソマリアの武装海賊だったり、
南米で軍事クーデターを起こして政権を掌握している独裁者だったり。
ちょっと『ランボー 最後の戦場』を思いださないでもなかったかな。
もっともスタローン自身は
『特攻大作戦』『戦争の犬たち』『ワイルドバンチ』に
影響を受けたようだけどね。
確かにクライマックスでは『ワイルドバンチ』の
<ブラッド・バレエ>を意識したと思われる派手な銃撃戦が展開される。
ただ、あそこまでの悲壮感はないね」

----分かった。彼らはみんなスターだし、
生き残らざるをえないからでしょ?
「そういうこと。
人数的には圧倒的に不利なのに、
おそらく彼らは犠牲者もなく勝利を収めるだろうことは、
あらかじめ見て取れる。
だから、クライマックスのアクションが
アクションのためのアクションでしかなくなってしまう」

----でも、それでいいんじゃニャい。
スター・ムービーなんだからさ…。
「う~ん。
そのスター・ムービーという意味で、
今回、もっとも印象に残る役を振り与えられたのはジョン・ステイサム。
そしてジェット・リーかな。
片やアルバトロス水陸両用機の先端部分からの機銃掃射、
片や車の荷台の上からの銃撃。
いずれも記憶に残るシーンがフィジカルなものじゃないのが辛いけどね」

----あれっ。スタローンは?
「彼は、まるで西部劇のような
早撃ちを見せてくれる。
その時の銃のかまえは一見の価値あり。
あっ、最後になったけど、
この作品は、過去の映画、
そしてそのスターの現在の立ち位置を知っている人ほどオモシロい。
キーワードは『ジャングル』、そして『大統領』かな」

----ニャんだ。それ?


                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「それにしてもストーリーはどうなっているのニャ」ご不満

※プロローグは人質救出、本篇は独裁者暗殺のミッションだ度


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