ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『おにいちゃんのハナビ』

2010-08-03 00:20:31 | 新作映画
----これって、タイトルからして“泣ける”映画みたいだけど…?
「まあ、そうだね。
白血病の病に冒されている妹・華( 谷村美月)が
自分の転地療養のため引っ越しを繰り返していることから、
学校に溶け込むことができず、
その結果、引きこもりとなってしまった兄・太郎( 高良健吾)に
元気を取り戻させようとする。
そのキーワードとなるのが…」

----花火ってことだニャ。
「そういうこと。
地方の風物詩を映画に取り入れつつ
青春像を描いた映画は、昨今のブーム。
この作品が公開される9月25日の2週間前には
『君が踊る、夏』という高知を舞台に、
よさこい祭りを取り入れた映画も公開される」

----それって、ずいぶん前に観たはずだよね。
なのに、こっちを話すわけは?
「そうだね。映画そのものは
実話をふくらませていった結果、
あれもこれもという感じで、
正直、いかにも“作りました”という感じがしたのは否めない。
でも、ここに出てくる裏の主人公、花火について
ちょっと喋りたくなって。
舞台は新潟県の小千谷市片貝町。
そこで毎年9月9日・10日に行われる片貝まつり
その起源は江戸時代初期にさかのぼる。
地元の浅源神社へのお賽銭代わりに花火を奉納したらしい。
1891年には三尺玉が4発打ち上げられ、三尺玉発祥の地に。
また、1985年には直径800mの四尺玉が打ち上げられ、
世界一の花火としてギネスに認定されたとか」

----おやおや、今日は映画の話じゃないニャ。
「まあ、先を聞いてよ。
で、この花火、
子供の誕生、成人、結婚、商売繁盛など、
さまざまな願いを込めた町民たち主体の打ち上げになっているんだ。
で、ここがオモシロいんだけど、
それは個人や家族単位だけではない。
地元の片貝中学を卒業するとともに
同級生で結成する“会”単位で花火を打ち上げていく。
その最初の記念的な打ち上げが成人式で、
以後、還暦までそれは毎年続いていくんだ」

----ニャるほど。それはいいニャあ。
毎年、みんなと会えるし…。
「でしょ。
この映画は、その“会”がベースとなっている。
彼らの中に入り込むことができず
うじうじしている太郎。
高良健吾は、こういうおどおどし演技がすっかり板についている。
一方の谷村美月は、和製ナタリー・ポートマン

----ニャんだ。それ?
「まあ、観てみれば分かるよ。
見上げた女優魂だよ」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「脇役の顔ぶれもスゴイのニャ」ぱっちり


※タクシー運転手の父親に扮する大杉漣は、この映画のために免許を取った度


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