----この映画、舞台が韓国だって?
ちょっと意外だったニャあ。
「そういう先入観もどうかとは思うけど…。
でも確かに、このタイトルからは
ヨーロッパ映画を連想しやすいよね。
実はこれは自分自身
韓国から養子としてフランスに渡ったウニー・ルコント監督の
実体験から生まれた映画なんだ」
----実話に基づいているってわけだね。
いったい、どういうお話ニャの?
「じゃあ、チラシから引用するかな。
話自体はシンプル。
1975年のソウル。父親に捨てられ、
よそ行きの服を着せられた9歳の少女ジニ。
旅行のつもりで父に捨てられてきたところは児童養護施設だった。
父は必ず自分を迎えに来ると信じるジニは、
かたくなに周囲となじもうとせず、
反発や抵抗を繰り返すが…」
----うわあ、これはつらい話だニャあ。
ジニを演じる子も大変そう。
この境遇を理解したうえで演技をしなければならないわけだし…。
「そうなんだ。
この映画、最大の驚きはジニ役のキム・セロン。
撮影当時は、まだ10歳にも満たなかった彼女にとって、
これは初めての映画出演だったのだとか。
ぼくはあのヴィクトワール・ティヴィソルを思い出したね」
----誰だっけ、その人?
「ほら。『ポネット』の…」
----あ~あ。ニャるほど。
そういえば、あの映画も
お母さんが亡くなったという、その意味を理解できず、
いつか戻ってくると、ずっと信じているお話だった。
「こちらはあそこまで、幼くはないけどね。
さて、映画は、
子供にとって自分を守ってくれる唯一無二の存在である父への絶対的な愛を軸に、
その裏切りの中、彼女が新たな第一歩を踏み出すまでを
比喩を散りばめつつ描いてゆく。
あまり詳しく明かすわけにはいかないけど、
十字架に架けられたキリスト、
死の儀式などがそうだね。
この映画、いわゆる“泣ける映画”などというのは真逆。
ぼくは、日本で社会問題になっている幼児虐待が頭をよぎってしようがなかった」
----???
「無力な子供たちにとって、
自分の世界のすべてである<家庭>が
安心とやすらぎを約束してくれるどころか修羅の地獄と化す。
でも、だからと言って子供たちは親に抗議の声をあげることはできない…。
なぜか、そういったことを考えてしまったんだ。
この映画のジニも
肉体的暴力こそ受けてはいないものの、
精神的に大きな傷を与えられている。
身勝手な大人たち、その事情によってね…」
----う~ん。
ニャにも言えなくなるニャ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「目力の強い子だニャ」
※ヴィッキー・チャオを子供にしたような顔だ度
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お花屋さんもよろしく。
ちょっと意外だったニャあ。
「そういう先入観もどうかとは思うけど…。
でも確かに、このタイトルからは
ヨーロッパ映画を連想しやすいよね。
実はこれは自分自身
韓国から養子としてフランスに渡ったウニー・ルコント監督の
実体験から生まれた映画なんだ」
----実話に基づいているってわけだね。
いったい、どういうお話ニャの?
「じゃあ、チラシから引用するかな。
話自体はシンプル。
1975年のソウル。父親に捨てられ、
よそ行きの服を着せられた9歳の少女ジニ。
旅行のつもりで父に捨てられてきたところは児童養護施設だった。
父は必ず自分を迎えに来ると信じるジニは、
かたくなに周囲となじもうとせず、
反発や抵抗を繰り返すが…」
----うわあ、これはつらい話だニャあ。
ジニを演じる子も大変そう。
この境遇を理解したうえで演技をしなければならないわけだし…。
「そうなんだ。
この映画、最大の驚きはジニ役のキム・セロン。
撮影当時は、まだ10歳にも満たなかった彼女にとって、
これは初めての映画出演だったのだとか。
ぼくはあのヴィクトワール・ティヴィソルを思い出したね」
----誰だっけ、その人?
「ほら。『ポネット』の…」
----あ~あ。ニャるほど。
そういえば、あの映画も
お母さんが亡くなったという、その意味を理解できず、
いつか戻ってくると、ずっと信じているお話だった。
「こちらはあそこまで、幼くはないけどね。
さて、映画は、
子供にとって自分を守ってくれる唯一無二の存在である父への絶対的な愛を軸に、
その裏切りの中、彼女が新たな第一歩を踏み出すまでを
比喩を散りばめつつ描いてゆく。
あまり詳しく明かすわけにはいかないけど、
十字架に架けられたキリスト、
死の儀式などがそうだね。
この映画、いわゆる“泣ける映画”などというのは真逆。
ぼくは、日本で社会問題になっている幼児虐待が頭をよぎってしようがなかった」
----???
「無力な子供たちにとって、
自分の世界のすべてである<家庭>が
安心とやすらぎを約束してくれるどころか修羅の地獄と化す。
でも、だからと言って子供たちは親に抗議の声をあげることはできない…。
なぜか、そういったことを考えてしまったんだ。
この映画のジニも
肉体的暴力こそ受けてはいないものの、
精神的に大きな傷を与えられている。
身勝手な大人たち、その事情によってね…」
----う~ん。
ニャにも言えなくなるニャ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「目力の強い子だニャ」
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