ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『タイタンの戦い』(2010年版)

2010-04-09 23:18:08 | 新作映画
(原題:Clash of the Titans)

----これって、昔作られた映画のリメイクってほんと?
「うん。ただ、前作はいま巷で言われているほど
当時、騒がれてはいないんだ。
確かにダイナメーションの神様レイ・ハリーハウゼンが
久しぶりに特撮を担当したということで話題にはなったけど、
作品自体の出来としては『アルゴ探検隊の大冒険』
『シンドバッド七回目の冒険』には遥かに劣る。
いま、思うに、あの世界観は
ハリーハウゼンのストップモーション・アニメには合わなかったのかも…」

----どういうお話ニャの?
「これもいわゆるギリシャ神話。
人間の傲慢に怒ったゼウス(リーアム・ニーソン)が
兄のハデス(レイフ・ファインズ)にそそのかされ、
海の魔物にして、無限大の大きさを誇るクラーケンを放ち、
都を滅ぼすことに同意。
それに対して、反旗を翻したのが
ゼウスの息子でもあるペルセウス(サム・ワーシントン)。
彼は、人間を食らうというグライアイの魔女から、
クラーケンの退治法を聞きだし、
地獄の果てまで旅を続ける…」

----ギリシャ神話と言えば、つい最近も
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』があったね。。
「うん。特撮レベルだけ言えば、
こちらの方が上。
先ほどのクラーケンに限らず、
スコーピオン、カリボス、精霊ジンなど、
あの映画には登場しなかったキャラが勢揃いするし、
見た目の楽しさもある。
でもなあ……」

----でも?
「う~ん。
なんと言ったらいいのだろう。
60年代にたくさん作られた古代スペクタクルを
現代のSFXで観ている感じ。
懐かしさはあるんだけど、
いわゆる見せることに精いっぱいという感じで、
物語としてのダイナミズムに欠ける気がする。
もとより、ペルセウスが生まれたいきさつとか、
そういうのは変えようがないだけに、
なにか、新しい機軸がないと…

----新しい機軸?
「たとえばイタリアのピエル・パオロ・パゾリーニなんかは、
『アポロンの地獄』にしても
『王女メディア』にしても
土臭さ、埃っぽさを出すことで
独特なリアリズムを獲得していた。
ところがこの映画は、昔ながらのギリシャ神話のイメージ。
ペルセウスを支えるイオ(ジェマ・アータートン)の
純白の衣服にそれは象徴されていた気がするな。
ただ、ペガサスが黒かったのは新しかったけどね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「この映画はは2Dを3Dに変換したらしいのニャ」なにこれ?

※でもメデューサはこっちの方がスゴイ。なにせ、胴も蛇だ度


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