ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』

2010-04-30 22:36:44 | 新作映画
(原題:Prince of Persia : The Sands of Time)

----『プリンス・オブ・ペルシャ』
まるでアラビアンナイトみたいなタイトルだニャあ。
これもリメイクってわけ?
「いやいや。そういうわけじゃない。
オリジナルは、AppleII用のアクションゲームとして1989年にアメリカで誕生。
日本でもスーパーファミコンなどに移植されたというから、
ある世代の人々にとっては、とっても懐かしいんじゃないかな。
トラップの多さと、
制限時間内にクリアしなければゲームオーバーというのがその特徴らしい
映画のベースとなっている『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』は、
PS2で2004年に登場。
3Dグラフィックだったらしいよ」

----らしい、らしいって?知らニャいの?
まあ、しかたないか。
えいは、その手のゲーム、なんにもやってないものね。
でもそんなんで、話は、分かったの?
「うん。以前にプロットを読んだときには、
『これは説明が大変だ』と思ったけど、
こうやって映画で観てみると、複雑なようで単純。
主人公のダスタン(ジェイク・ギレンホール)は、
ペルシャのライオンと呼ばれる勇者。
ペルシャ国の第3王子だけど、血のつながりはない。
というのも、彼は少年の頃、
その大胆な振る舞いを目にとめた
ペルシャ王から養子に引き取られた身。
さて、それから15年。
立派な青年に成長した彼はふたりの兄や叔父のニザム(ベン・キングズレー)と共に、
聖なる都アラムートを征服する。
(征服の理由がアメリカのイラク侵攻そっくり)。
ところが戦勝の宴で、王は法衣に塗られた毒で死んでしまう。
その法衣を王に贈ったのは、他ならぬダスタン。
かくしてふたりの義兄によって、彼は暗殺者に仕立てられてしまう」

----ニャるほど。
そこで、ダスタンは汚名を晴らそうとするわけだね。
でも、副題の≪時間の砂≫というのは?
「これはね。
ダスタンが戦利品として手に入れた短剣。
なんと、時を戻し、過去を変えることができるんだ。
それは、言いかえれば世界も征服できるということ。
それまでこの短剣を守っていたのが
アラムートの王女タミーナ(ジェマ・アータートン)。
かくして、ダスタンとタミーナは、冒険を共にすることになる」

----ニャるほど。
鼻っ柱が強い敵の女性がヒロイン。
いかにもハリウッドだニャあ。
「そう。それも50~60年代のね。
だからか、映画もどことなく懐かしさを感じさせる。
陰謀ありロマンスありのアクション・アドベンチャー。
ただ、とんでもないクリーチャーが出てくるわけではなく、
SFXの見どころ、そのほとんどは砂のCGに割かれている。
宮殿が砂粒と化し、アリ地獄のように人を飲み込んだりとかね。
このあたりのハラハラドキドキは
むしろ『インディ・ジョーンズ』のノリに近いかも。
あっ、それと『YAMKASHI』?」

---->『YAMKASHI』?わけわかんないや。
ところでその時間の砂は、どこまで時を遡れるの?
「おそらく、使い方によってはどこまでもいけるんだろうね。
ぼくなんか、観る前はすっかり勘違いしていて、
いろんな時代に飛ぶものかと…」

----それじゃ、タイムトラベルものじゃニャい(笑)。
「う~ん。実は現代も出るのかと…。
しかし、そんなことはまったくなかったね。
と、思ったよりもスケールは小さかったけど、
それでも、ペルシャの都の遠景などは圧巻。
最初、フォーンが指摘した言葉を引き合いに出すなら、
『アラビアンナイト』が好きだった人には楽しめると思う。
ヒミツの暗殺軍団やダチョウのレースなんてのもある。
よくいえばレトロチック。
あまり、いまの映画という感じがしない。
でもそのユルさが、ぼくはに好ましかったね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「結局、だれの陰謀なのニャ」悲しい

※この人しかいない度


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