ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『イエスタデイズ』

2008-08-28 07:34:36 | 新作映画
----最近、ミステリーがブームだよね。
次々と映画化されている気がするニャあ。
「あ~、この『イエスタデイズ』ね。
原作者・本田孝好の『MISSING』は
『このミステリーすごい!』でトップ10入り。
でも、この本は、
そうでもなかったのかな。
映画を観ると、
あまりミステリー的な要素はなく
ファンタジー・テイストの恋愛映画に仕上がっている」

----ふうん。どんなお話ニャの?
「主人公は22歳の青年・聡史(塚本高史)。
彼は余命わずかな父・昭彦(國村隼)から
32年前に姿を消した音大生・青山澪の行方を探してほしいと頼まれる。
なんと、父とその女性との間には子供までいるという。
もとよりレストラン経営で成功した冷徹な父に反発していた聡史だが、
妻の節子(風吹ジュン)はもちろん、
長男の慎一(蟹江一平)にも頼めないという父の言葉を聞き、渋々承諾。
唯一の手がかりとなるスケッチブックを手に、
そこに描かれている場所を訪ね歩くが…」

----う~ん。たいしたお話じゃないニャ。
あんまり、興味引かれないや。
「確かにここまでだとね。
尺も2時間近くあるし、
導入部にこんなに時間かける必要はないのでは?
と、実は少し心配しながら観ていたんだ。
ところが、これが驚きの展開を迎える。
父が住んでいた昔のアパートの部屋をあけると、
なんとそこには32年前の若い日の父(和田聰宏)と
恋人の真山澪(原田夏希)」

----えっ?聡史はタイムスリップしたってワケ?
「う~ん。難しいねそれは。
『ある日どこかで』のように
想念、強い思いだけで過去に行ったとも言えるし…。
でも監督の窪田崇は、
これを父の青春時代の夢や思いが強烈にこもった
スケッチブックが起こす奇跡と解釈している。
もしタイムスリップだったら、
聡史は過去を変えていけないわけだしね」

----ニャルほど、奇跡ね。
で、この映画のテーマというか、
見どころはどこニャの?
「うん。父が過去に下した人生の決断、
そのときの真の思いを知ることで、
息子と父が和解してゆく----。
まあこれだけだと、よくある話だけど…」

----あれれ、話が飛んでいるから
よくわからニャいなあ。
聡史の父・昭彦は
過去に愛した女性、
その澪とは別れていまの妻と結婚しているわけだよね?
「うん。そういうこと。
もし、聡史が父と澪の愛が壊れないようにと力を貸せば、
自分はこの世に生まれてはこないことになる。
つまりこれがさっき話した、
この映画がタイムスリップものではなくて奇跡の話という意味」

----ニャるほどね。
やっぱりフォーンも
「あのときこうすればよかった」と
後で悔やむような生き方はイヤだニャあ。
「だったら、この映画を観ても大丈夫。
あとで後悔しないように今日を生きていこう。
これがこの映画のテーマ。
でも人間って弱いところあるから、なかなか難しいけどね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「それはそうと、この原田夏希ってかわいいニャあ」身を乗り出す

※若い頃の石原真理子に少し似ている度

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