ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ダイ・ハード4.0』

2007-06-21 09:03:54 | 新作映画
(原題:Live Free or Die Hard)

----このシリーズって12年ぶりニャんだって?
「うん。自分くらいの年になると、
そんなのあっという間だけど、
前の映画ができた年に生まれた子供は
もう小学6年生になるという計算。
最初の映画ができた年の生まれだと、
大学1年生か浪人か、はたまた社会人」

----時代の移り変わりは早いよね。
「うん。この映画ではその犯罪が
合衆国そのものをジャックするサイバーテロの設定。
これも昔ではあまり考えられなかったこと」

----でもサイバーテロと言うと、
実際には姿を見せないでパソコンで仕掛けるから
たいしたことないんじゃニャいの?
「ぼくもそう高をくくっていたら、
これがまたスゴいのなんのって。
敵は超人的スピードとパワーを持っていて、
まるでターミネーター軍団。
物語は、その合衆国崩壊のプログラム開発を請け負ったひとり、
マット(ジャスティン・ロング)の元に
ジョン・マックレーン(ブルース・ウィリス)が
身柄確保のために訪れたことから始まる。
ところがテロの首謀者ガブリエル(ティモシー・オリファント)が
すでに用済みとなった彼を消すべく
傭兵部隊を差し向けていたことから激しい銃撃戦が勃発。
そこから始まるアクションのつるべ打ち。
交通、通信、電力、ガスなど、
コンピュータを利用しているありとあらゆるインフラがテロリストたちの手中に落ち、
都市機能が完全ストップする中、
マックレーンは、パトカーを暴走させ、武装ヘリに体当たりさせたり、
崩れゆくハイウェイからF35戦闘機に飛び乗ったり…」

----へぇ~っ。
でもそういうのってどこかで見たことある気が…。
あまり『ダイ・ハード』って感じじゃないニャあ。
「確かにそれは言える。
ぼくもそれら超現実的スペクタクルよりも
マックレーンとマギーQ演じるガブリエルの恋人、テロリスト、マイとの
エレベーター・シャフトでの一騎打ちをおススメしたい。
ここの描き方はまるで『エイリアン』シリーズ。
アクションがホラーにも変わりうるものだと言うことを身にしみて感じたね。
マイはエイリアン・クイーンのようにタフで、
例がよくないけどヤマカシのように敏捷。
それでいて、ゴキブリのように、
いくらたたき潰しても死なない」

----確かに例がよくないニャあ(笑)。
「あと、その設定が
最近のブルース・ウィリス映画を継承しているのもニヤリ。
連れとともに行動する------これは『16ブロック』
さらわれた子供の奪還に向う------これは『ホステージ』だ。
でも、ここは正直テレビ『24 ーTwenty fourー』が近いかな。
その絶体絶命の危機の中、彼女は父親との絆を取り戻すわけだ」

----監督は確か『アンダーグラウンド』シリーズのレン・ワイズマンだよね。
これまでSFファンタジーのイメージしかなかったけど、多才なんだね。
「なんでも、彼は相当な『ダイ・ハード』シリーズのファンで、
高校の頃、『ダイ・ハード』の短編を作った経験もあるとか。
まあそれだけならよくある話だけど、
彼はその中で自らマクレーンを演じているんだって」

----そ、それはスゴいや。
「それに加えてシリーズのセリフ全部暗記しているらしい。
そんな彼だからこそファンの夢を壊すわけもなく、
シリーズには欠かせないユーモアのスパイスもきちんと踏まえてある。
本編中には、
ある形で若かりし、つまり今よりはもう少しは髪の毛があったマクレーンが登場。
これも監督がファンなればこそ。こちらもお楽しみにね」


  (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「どう、この横顔。渋いニャ」悲しい

※予想よりオモシロかった度
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画像はアメリカ ・オフィシャル壁紙より。