ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『レッスン!』

2007-06-29 00:31:30 | 新作映画
(原題:Take the lead)

----このキャッチ、スゴいね。
「今夏、“踊る先生”に日本中が熱くなる!」
チャウ・シンチーあたりがやりそう。
これってもしかしてコメディ?
「いやいや。そんなことないよ。
きわめて真っ当なドラマ。
次のサブコピーが中身を一言で言い当てている。
『先生、世界一の社交ダンサー。
生徒、誰もが見放す落ちこぼれ』
つまりこれは『いつも心に太陽を』の頃から、
いつの時代にもある“先生と生徒の絆”もの。
しかも、この先生をアントニオ・バンデラスがやっているところがミソ。
彼の演じるデュレイン先生は本来は社交ダンス教室の講師。
たまたま、生徒のひとりが校長の車をぶっ壊しているのを見かけたところから、
その学校に乗り込み、
自分が社交ダンスで彼らを更生させると見得を切るわけだ」

----ニャるほど。分かりやすい話。
でも、どうしてバンデラスがミソにニャるの?
「バンデラスってスペイン生まれのラテン系。
とても情熱的なイメージがある。
ところがこの映画の彼は、信じられないほど紳士。
たとえば女性がドアに近づくたびに、
立ち上がってはドアを開ける-----。
ジェームズ・スチュアートとかケーリー・グラントあたりの、
60年代のハリウッド俳優を思い出したよ」

----ふむふむ。
実際には今いないよね、そんな人?
「いやいや。
ところがこの映画は実話に基づいているんだ。
モデルとなったピエール・デユレイン氏は
ニューヨークのスラム街にある小学校でダンスを教えていたらしい。
イギリスのブラックプールダンスフェスティバルで
4年連続優勝を果たしているというから、
その実力は折り紙付きだ」

----ふうん。
で、物語は生徒がその社交ダンスを受け入れて
大会に出場するってわけ?
ニャンか、それもありえないニャあ。
「映画はどうして彼らがこの社交ダンスに引かれていったか、
そしてなぜ上達が早かったかが、
ユーモアたっぷりに描かれていく。
それはこの映画の見どころの一つである
社交ダンスのクラシックな曲を
自分たちの好きなHIP HOPとMIXして踊るシーンを見れば明らか」

----あっ、そうか。
もともと彼らはダンス好き。
上達が早いのもうなずけるニャ。
「しかも親との断絶や
ロミオとジュリエットばりの恋物語など
サブストーリーも盛りだくさん。
なかなか楽しめる作りとなっているよ」


  (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「あらら、ホントに社交ダンス踊ってるニャ」ぱっちり

※バンデラス、楽しそうだ度
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