ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『舞妓Haaaan!!! まいこはーーーん』

2007-04-13 23:20:50 | 新作映画
----この水田伸生って監督、知らないニャあ。
せっかく脚本もキャストもオモシロそうなのに、
大丈夫ニャの?
「なに言ってるの。
『花田少年史~幽霊と秘密のトンネル~』の監督だよ。
本来ならこれは語るより前に体験するべき映画。
でも、それじゃ先に進まないから
まずはさわりだけ喋っちゃうかな。
主人公は鬼塚公彦(阿部サダヲ)。
熱狂的な舞妓ファンで
舞妓を応援するサイトまで立ち上げている彼だが、
まだお座敷遊びの経験はない。
そんな鬼塚にあるチャンスがめぐってくる。
それは京都支社への転勤。
事実上の左遷なんてことにはまったくおかまいなし。
お金を借りて、スーツを新調し、
初めてお座敷の暖簾をくぐった彼だったが、
そこに立ちはだかったのが『一見さんお断り』の壁。
しかし意気消沈して戻ってきた鬼塚に、一筋の光が…。
自分の勤める会社の社長・鈴木大海(伊東四朗)が
なんとお茶屋の常連だったのだ。
『仕事で結果を出せば、好きなだけお茶屋に連れて行ってやる…』と
言われた彼はモーレツに働き始める……」

----ぷっ。ニャんニャの?
その“モーレツ”って……。
「いやあ、このモーレツという言葉が彼にはピッタリ。
さらには“C調”(これまた古い)という言葉も進呈したい。
と言うのもこの映画を観ていて僕が思い出したのが
『無責任シリーズ』『日本一の男シリーズ』といった
植木等の出世コメディ。
おそらく脚本の宮藤官太郎は
このあたりを意識しているんじゃないかな。
実際に植木等を出演させているしね」

----へぇ~っ。じゃあこの映画、
主人公は阿部サダヲってこと?
「そうだね。
阿部サダヲにはただ歌わせるだけでなく、
ミュージカル・シーンまで用意している」

----柴咲コウや堤真一の役どころはどうなってるの?
「柴咲コウは鬼塚の恋人の大沢富士子役。
三重県出身なのに京都生まれと偽っていて
彼にフラれてしまう(笑)。
で、彼女は元カレを見返すべく舞妓になろうとするんだ。
堤真一はプロ野球選手でお座敷荒らし・内藤貴一郎。
ついでに鬼塚のサイト荒らしでもある。
堤にライバル心を抱く鬼塚は
社長をおだてて野球球団を買収させ、
自ら選手になってしまう」

----ありえニャい(笑)。
「もう。ここからはクドカン節全開だね。
その後も、内藤の後を追って
俳優になったりボクサーになったり料理人になったり。
あげくは政治家にまでなってしまう!」

----そう言えば『コント55号・俺は忍者の孫の孫』でも
欽ちゃんと二郎さんが政治家同士に分かれて立候補していニャかった?
「よく覚えているね。
それはともかくとして、
この鬼塚の俳優になったときの出演作が
『THE 有頂天時代劇』と言うのだから笑わせるよね。
この明後日の方向へ走り出すのが
クドカンの天才たるゆえんだろうね。
他の人だったら収拾がつかなくなるのが怖くって、
なかなかそこまで踏み切れない。
まあ、それでいて
クライマックスには内藤貴一郎の過去、
鬼塚と富士子と舞妓・駒子の三角関係(?)など、
いくつもの見せ場を持ってきて、
物語に一本芯を通している」

----つまり笑わせっぱなしじゃないってワケだ。
「そういうことだね。
とは言いながらも、
ラストのラストには
また誰もが考えもつかない抱腹絶倒のシーンを用意。
そうそう。堤真一の悪のりとも思える演技も
『MONDAY』以来じゃないかな。
このキャスティングはお見事だったね」

いやあ、不覚だったわ」

    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これは観てみたいニャあ」ぱっちり

※今度は伊東四朗、白塗りない度
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