ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ホリデイ』

2007-04-01 21:14:11 | 新作映画
(原題:the Holiday)

----まさか、映画の日にこの作品に行くとは
フォーンは思わなかったニャ。
「うん。『蟲師』だの『ケロロ軍曹』だのも考えたんだけど、
「黒猫のうたた寝」さんのところを読んで、
急にこの映画が観たくなったってわけ」

----何がキメテになったの?
「もうこれはイーライ・ウォラック。
『続・夕陽のガンマン/地獄の地獄の決斗』
(『The Good, the Bad and the Ugly』)のthe Ugly役で
マカロニファンならば知らないものはいない彼が
90歳を越えた姿を見せてくれるとあれば、
これは観ないわけにはいかないよね」

----それぞれ恋人に振られた女性が
その恋の傷を乗り越えて新しい恋を見つける-----
お話はあまりにもありふれているし、
なぜ、いまさらこの映画を?と思ったら
ニャるほどそういうことか。
「うん。ただ、そこにホームエクスチェンジと言う
味付けはしてあるけどね。
この映画のユニークさは
アマンダ(キャメロン・ディアス)を映画予告編製作会社の社長、
マイルズ(ジャック・ブラック)を映画音楽作曲家としたところ。
全編に渡って映画、とりわけ映画音楽への
オマージュがいっぱい溢れていた」

----そう言えばマイルズがオープンカーで現れたところでは
エンニオ・モリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』がかかっていたよね。
「うん。イーライ・ウォラック繋がりで
『続・夕陽のガンマン/地獄の地獄の決斗』とはいかなかったけどね。
でも、そのあともCDショップで
ジャック・ブラックの独演会の形で
次々と映画音楽が聴ける。
思い出すままにあげてみると
『風と共に去りぬ』『炎のランナー』『卒業』、
『JAWS・ジョーズ』『ドライビングMissデイジー』。
そしてマイルズが最も影響を受けた映画として
『ミッション』の名も…」

----この中では『ドライビングMissデイジー』が渋くニャい?
「『ドライビングMissデイジー』は
この『ホリデイ』の音楽を担当している
ハンス・ジマーの手によるもの。
この映画には、こういったニヤリとさせる仕掛けが
随所に散りばめられていたよね。
なにせ、『卒業』の「ミセス・ロビンソン」を
マイルズが口ずさんだ次のショットがダスティン・ホフマン。
『気づかれたか…」なんて、こちらをチラリ(笑)」

----そう言えばアマンダ製作の予告編では
リンゼイ・ローハンとジェームズ・フランコが共演。
「一説にはリンゼイ・ローハンの治療施設入院は
ジェームズ・フランコに振られたのが原因とも…」

----そう言えば、
ジュード・ロウもよかったよね。
「最近は都会的な映画への出演が相次いでいた彼だけど、
ここではロンドンの郊外が舞台。
おとぎ話のような田園風景の中、
彼のクラシックな美形がハマっていた。
あっ、あとエドワード・バーンズ。
このキャスティングも絶妙」

----あっ、そうか。
キャメロン・ディアスとは
彼が監督した『彼女は最高』以来の共演だったよね。

  (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「いい音楽たくさん聴けたニャ」ぱっちり

※イーライ・ウォラックだけでもお釣りくる度
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