ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

2014地蔵盆

2014年08月24日 21時02分24秒 | 最近の出来事

昨日は地蔵盆であった。

もう、その年の地蔵盆の主役である
頭屋をつとめてから2年が経ち
引き継ぎを終えて
今年から地蔵講の通常メンバーに入る。

地蔵盆の日は早朝から続々と
村の人が集まってきて、
みんなめいめいの場所に提灯を吊るす。

午前5時半でももうこんな感じ。



そこから長い一日が始まるのだ。

村の人間がそこそこ集まったところで、
この日のメインイベントであるところの
夕方にお坊さんがおつとめした後で配る
おにぎりとセットになるたくわんの準備から始まる。

合計50本のたくわんが入ったこんな樽から、



1本1本取り出しては洗っていく。



この時、あたりにはたくわんの強烈なにおいが充満する。

男手で洗ったたくわんを
世話役の女の人達が
適当なサイズに切っていく。

おにぎりのパックは全部で650個ほど作るので、
1パックに5切れほど入れるとして
3000個以上に切り分けることになる。

それが終わったところで、
おにぎりを握るための作業場を
公民館の中に設営するのだ。

ゴマをふんだんに使うので、
後の掃除のことを考えて、
床には隙間なくブルーシートを敷き詰め、
作業の手順が段取りよく流れていくように、机を配置する。
この配置がまた改善に改善を重ねて考え出された最終形なのだ。



そして次は、地蔵堂の周りに祭壇造りとテント張りをする。

作業の一つ一つが積み上げられてきた
ノウハウによって滞りなく進められていく。

さあ、テントの準備も終わったし、
提灯もほぼつけられて完成したのがこれ。



ここへ、決まり通りに仏具が置かれ、
お供えが並べられていく。
これで地蔵さんの準備はほぼ完成である。



次は、お詣りに来た村の人に配るおにぎり造りだ。

この時には村のおもだった女性陣がほぼ全員集まって、



地蔵講の会長の挨拶を合図に一斉におにぎりつくりが始まる。



握る人、ご飯を配る人、おにぎりを回収する人、
ごまを配る人、ごまをまぶす人
そしてできたおにぎりを
たくわんと一緒にパック詰めする人、
パックをホッチキスで封をする人、
パックを箱に入れて積み上げていく人、
これらの作業が流れるように進んでいく様は圧巻だろう。

約2000個のおにぎりが
一時間余りで完成するのだから、
手慣れたものである。

ただねえ、今年はこれまで使っていた
おにぎりを詰めていたパックが廃版になったため、
その辺で少し手間が増えたところではある。



650パックのおにぎりが何とか完成したら
女性陣の仕事は終わりだ。

配達された甘~い巨大スイカを
果物屋の大将に切り分けてもらい、



それを頬張ってそれぞれ帰宅されていく。

そしてここから男どもそれぞれに
会席膳とビールが配られ、
頭屋の挨拶が終わるとワイワイと男の宴会が始まる。

バカ話も存分に弾み、
酒を酌み交わしていく時間は
信頼し合った者同士ならではのひととき。

昔は頭屋の家で調理された料理を
みんなでつつきあっていたそうだ。
そうして村の人と人の結束は固まっていくという仕組みである。

お坊さんが来るまで宴会は続き、
6時30分くらいからおつとめが始まる。



村の大師講の人達と講の会長や頭屋が
地蔵堂の前に鎮座してお経が続く。





地蔵堂の前に生けてあった蓮の花が、
朝は大きなつぼみだったものが
その頃にはすっかり開いていたな。

おつとめが終わると、
おにぎり配布→お下がり配布と続いていき、
最後にテントを片付けたら、
地蔵に捧げた村の長い一日が終わる。

地蔵講の皆さん、お疲れ様でした。