ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

大阪の小阪 1

2014年08月14日 22時18分12秒 | ウォーキング

近頃、遅ればせながら司馬遼太郎にはまっています。

「坂の上の雲」や「菜の花の沖」など
長編が数々ありますが、
特に最近はまっているのが
「司馬遼太郎が考えたこと」というエッセイ集です。

doironが生まれたころに書かれた
というのに全く古さを感じさせないことに驚きました。
博学と見識に裏打ちされた彼のエッセイは
とても明晰で、読んでいる者の気持ちを
なぜか明るくさせるような気がします。

今回はそんな司馬遼の記念館があるという
東大阪は小阪の周辺に歩きに出かけてきました。

スタートは近鉄の河内小阪の駅です。



歩いたコースはこんな感じ。



このあたりは昔、職場の友人がいて
よくビリヤードをしに遊びに来たところです。
懐かしい駅前のコインパーキングに
車を停めて歩きはじめました。



駅前の商店街の入り口には、
大きく「司馬遼太郎記念館」の文字が
掲げられてありました。



まるで、そのアーケードが
記念館の入り口であるかのような案内です。
駅前の歴史のみち案内板を見ながら、



そのスカイドーム小阪という
商店街に入っていきます。

平日にもかかわらず、
結構人のいる商店街でした。

100m位の商店街を抜けると左折します。

入り口にあんなに大きく案内があるのに、
そこには何もなく、
手元に地図を持っての散策です。

この季節は芙蓉の花がよく咲いています。



人の家の玄関先でカメラを構える
不審な親父はさらにてくてく歩きつつ、
目はマンふたや電プレにもキョロキョロ配り、



街中ではとてつもなく不審な行動となります。

あ、そうそう、東大阪のマンふたには
こんなマークが・・・



最初は全く分からなかったのですが
東大阪の「ひ」と平和の鳩の姿からなる市章のようです。

そうです。
私が、地面にしゃがみ込んで
フムフム言ってる
「変なおじさん」です。



でもまあ不審がられやしないかと人目を気にしていると、
なおさら不審になりますから、
ここはひとつ大胆にまいりましょう。

東大阪では、歴史のみちに
こんな道標を建ててあるようです。



地図にはこの場所に

「道標あり」

とか書いてあったので、
てっきり昔の石の道標を連想していたのに、
そうではなかったのですね。

残念!

でもまあ土地鑑のない地で
ありがたいっちゃありがたいですけど。

道はやがて小坂神社の参道入り口に出てきます。



おや?入り口横に立派な地蔵尊があります。

見ると、

「立江地蔵尊」



とありました。
これも他の場所を歩いている時に
たまに見る地蔵尊で、
確か和泉の山麓にもあるのを
見たことがあります。

本尊は四国八十八ヶ所めぐりの第19番「立江寺」です。

行基菩薩と弘法大師ゆかりのお寺で
そこにある地蔵を
各地に分祠しているようです。

「延命地蔵」「子安地蔵」といった信仰が
広く人々に受け入れられたのでしょう。
ここ小阪の地蔵尊でも
地蔵盆はさぞかし賑やかに行われるんだろう
と思っていたら、
ネットによりますと数年前から
地蔵盆はしていないようです。

年に一度とはいえ、
地蔵盆をやるとなると
ただならぬ動きをしないといけません。

うちの村でも、
村人総出ともいえるほどの人数で
おにぎりを握ったり、
お供えを集めたりと
かなり大変なイベントです。

昨今はそういうことを仕切る人も少なくなり、
合理的生活を送る人々には
疎ましいだけのイベントなのかもしれません。

参道に入っていくと
またまた「道標」があります。



そこをくねくね行くと小坂神社です。



今の地名は「小阪」なんですが、
神社名は「小坂」となっているんですね。

入り口に立っている
神社名を刻んだ石の側面には、
「大正11年2月」の文字がありました。

親父よりも1か月年上です。

その神社を過ぎれば、
いよいよ「司馬遼太郎記念館」に到着です。

前方に記念館の森が見えてきました。



続く