ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

四十九日は嵐とともに

2014年08月10日 22時27分47秒 | 最近の出来事

台風11号が、大阪のすぐ西側を通過した。

大阪は山手に降った雨の影響が強く、
牛滝川があふれそうになり、
避難情報が頻繁に出されていた。

ジム友のあたりも危険な状況で、
実家の親がマンションに、
犬と一緒に避難してきたと言ってたな。

小降りの間に親父の見舞いに行く途中、
川沿いを通ってみたら、
三時間走が行われる大津川の河川敷も
濁流の底になっていた。

もっとひどい状況だった昨年に比べれば
まだましだったけど、
最近はちょっと多めの雨で
すごく増水するもんだ。

少し前にバイクで見て回った春木川の、
あの橋々は大丈夫だったんだろうか。

本日の午後、
義父さんの四十九日の法事が
とりおこなわれたあと、
雨上がりの公園をチェックに行ったら、
いつもの散歩コースの立木が2本、
幹の真ん中から無残に折れていた。

ひとつめがこれ。



ヤマモモの木が並ぶ中で、
山桜の樹である。

そしてもう一本がこれ。



これも見るとヤマザクラの木であった。
どうもヤマザクラは風に弱いんだねえ。
せっかく大きくなり始めて、
今年あたりから花見もできそうに
元気に花が咲き始めたところだったのに残念だ。

台風接近中は、ずっとテレビのニュースを
つけたままにしてあった。

法事の頃の様子はどうじゃろと
気になっていたのだ。

そしたらこんなニュースが流れた。

「97歳の女性が台風の中を歩いていて、
風にあおられ転倒してけがをした」そうである。

このニュースで驚いたのは
強風でけがをしたということよりも、
97歳の女性が台風の中で歩いていたということだった。

親父は92歳で歩くのもままならない状態だというのに、
97歳の女性が強風の中を歩いているとは、
それだけで十分ニュースになるできごとだよな。

幸いけがは軽傷だったそうでよかったなあと、
四十九日の法事のために帰省している息子と、
そんなことを言いながらニュースを見ていた。

台風の他はと言えば、

「エボラ出血熱」の話題もよく取り上げられていた。

「焼き肉のたれが原因かなあ」
「それはエバラ!」

とか

「ちゃんと部屋を片付けてないとあかんな」
「それはズボラ!」などとの突っ込みあいも、
たまに会う息子との濃密な会話のひとつなのである。

そんな息子と嵐の直後に参席した法事では、
お坊さんが親密にお盆の意味であるとか
お経とは何ぞやなどといろんな話をしてくれた。

それは何でも自分中心の世の中だけど、
人はこうあるべきみたいなありがたいお話であった。

そして法事の後は、
親戚一同で寿司会席となった。

四十九日というのは本当に微妙な期間の長さで、
単なる悲しみだけではなく
その期間内には個人に対して
様々な感情が醸成されるので
今日は故人への感謝や旅立ちへのはなむけも含めて、
しっとりと故人を送ることができました。

もう台風は日本海沿いに抜けて
なおも北上しているという。

嵐のように生きて
嵐のように旅立っていた義父さんに
ふさわしい一日だったかもしれない。

合掌