ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

30年ぶりに訪ねた山寺

2014年08月18日 21時39分06秒 | ウォーキング

痛風騒ぎがあって以来、
食の見直しを順次進めている中、
最近よく出かけるのが
和泉の山方面にある野菜の直売所だ。

道の駅、愛菜ランド、葉菜の森などがある。

野菜の直売所に行くのは嫌いじゃない。
最近は、ちょっと変わった野菜も多く栽培されているようで、
見ていて楽しいこともあるし、
何より季節の画題をリサーチをすることもできる。
また、たまには地元の人の手作り品
なども売っていて
何となく親しみを感じてしまうのだ。

おっと、今日はそんな直売所の話ではない。

先日、野菜の仕入れに葉菜の森に出かけた時に、
その周辺を歩いてきた話をしようと思っている。



このあたり、昔はとても辺鄙なところで、
よくキツネやタヌキにばかされた
と近所の長老たちが語っていたのを憶えている。
そんな不気味なところに昔の人は
ロクな交通手段もないのに
なぜわざわざ出かけて行ったのかというと、
安産祈願のためだったのだ。

「大野の阿弥陀さん」
で知られる「阿弥陀寺」へ参りに行ったのだ。

doironもこの寺への祈願のおかげで無事に生まれたし、
息子が生まれるときにもここに来た。

親が生まれるときはどうだったのかは知らないが、
少なくとも親子二代でお世話になっている。

昔は、寺の施設など全く興味がなかったので、
全然そこの姿を憶えていないため、
先日あらためてお参りに行くことにした。

直売所の駐車場を出ると、

どわ~、

いきなり「ナニコレ珍百景」的な看板です。
これ。



これで本当に手作り飛行機とまでは行かなくても、
飛行機風にデコレートしたトラックでも走ってくる
あるいは飛行機の運搬車がやってくる
というのだったら間違いなく珍百景採用なのになあ。

どうやら右側がこちらに向かって
下り坂になっているので車が
「飛ぶような」スピードで下ってくるから
注意しろということなんでしょう。

そういえばdoironもバイクで
この道を飛ぶように鍋谷帰りに
下ってきてましたっけ。

そんな過激な看板があるかと思うと、
一方で優しく呼びかけてくるような
こんな看板も置かれてある。



さあ、どんどん歩いて行こう。

父鬼川沿いの道はさすがに山道だけあって、
川から吹き上がる風の冷たさとあわせて、
木陰はかなり涼しく歩けた。

やがてそんな川に架かる阿弥陀橋を
左折すると、すぐにお寺が見えてくる。



「大野山 子安あみだ寺」。



その昔、光明皇后が皇子を産まれるときに
安産に導いたということで、
先日歩いた北摂の中山寺同様、
今も安産のお寺として、
多くの人々の信仰を集めている。

さすがに山寺だけあって
急な坂道を登って行く。
妊婦さんにはちと辛かろう。



さらに長い階段廊下を登って行くと、



本堂がある。



そしてその横には広い座敷があり、
安産祈願の寺とだけに、
お腹の大きい女性が数人、
家族とともに座っていた。

とりあえず、息子のために
安産祈願にお参りに来れるような
条件づくりをお願い、
(えらい遠回りな安産祈願です)
つまり息子が良き伴侶に巡り合えるように
とお願いをしてから、寺内の散策をした。

これは身替五縁地蔵尊。



地蔵尊は守備範囲がとても広い。
延命地蔵、子安地蔵、厄除地蔵、
子授地蔵、道標地蔵、最近知った日限地蔵、
果ては縁切り地蔵まである。

そういえば、日本に「地蔵」と名のつく尊体は
何体ぐらいあるんだろうねえ。

またここには「光明皇后御平産霊験祭祀舊跡」
と刻まれた石がある。



「舊」はもうわかりますよね。
「旧」の古字です。

そうして残暑の中、寺内をじっくりとめぐり、
再び父鬼川沿いをセミの声の大合唱を聞きながら、
30年前のあの頃に比べて
お寺は全然変わってないんだろうけど、
自分自身はずいぶん変わったんだろうなと思いつつ
野菜を抱えて帰路に着いたdoironなのでした。