昨日、これまでの社長が退任した。
「ひっそりと去っていきたい」という
そのいく人の思いに配慮して
報道陣の取材申し込みも
やんわりお断りし、
派手なセレモニーも差し控えて
夕方、秘書関係者から渡された
花束をひとつ胸に抱えて
会社を後にする姿を
惜別の思いでお見送りした。
後に残った社内には
ぽっかり穴の開いたような
空虚感が漂っていたなあ。
会社内を歩いていて
そんな気持ちをヒシヒシと感じたのは
きっとわしの
勘違いではないだろう。
最後に言ってた言葉が面白い。
「明日からは、とにかく畑をきれいにするわ」だって。
家族を大事にする人であったのと同時に
社員も家族のように大切にした人でした。
Nさん。これからも社外から
あなたの会社の行く末を
見守っていてくださいね。
そして、今日新しい社長が就任した。
会社の玄関でたくさんの花束を受け取り
両手にいっぱい抱えて
颯爽と出社された。
昨日の光景がまだまぶたの裏に
残像で残っている中で
その人の出社姿はまぶしいくらいに
輝いており、社員たちは
そのくる人に期待をいっぱい込めて
盛大にお迎えをした。
報道に対しても強い思いを
抱いている方なので、
事前に精一杯汗をかいて
テレビ局2社と
新聞社5社にきていただき
就任会見を実施できたことは
幸先のいい出来事でした。
「私について来てください」と社員向けに
言葉を投げられた新社長。
嵐に立ち向かいつつ
しっかりと前進していく
見事な舵取りを期待したいものだ。
そうしてこの二日間、
いく人くる人を間近にし、
いろんな意味で心を揺さぶられました。
年老いて、身体が枯れてきても
こういう感受性は
決してなくさないように
しようとあらためて思った
doironなのでした。