雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

水谷準探偵小説選

2014-04-18 21:00:00 | 

"水谷準探偵小説選"を読みました。
水谷準という作家さんを知りませんでした。
1904年生まれだそうですからちょっと前の作家さんです。
たまたま本を手に取ったので借りてきました。
連作短編集です。それぞれが短いです。
この本はおもしろかったです。
最初の話に人形佐七が登場するので主人公は佐七なのかと
思いました。
しかし人形佐七を書いたのは水谷という人ではなかった
はずなのに変だなと思いました。
人形佐七を書いたのは横溝正史さんだそうで、水谷さんと
横溝さんは仲がよかったそうです。

主人公は瓢庵先生というお医者さんです。
豆太郎という拾った子といっしょに暮らしています。
香六、圭七という二人が将棋の相手に毎日のように
遊びにきます。
何かあった時は瓢庵先生の手下のようにいろいろ
調べに走り回ります。

ひょうひょうとした雰囲気の瓢庵先生と香六や圭七や
豆太郎とのやりとりは気楽に読めます。
話は短いですがなかなかおもしろいです。