雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

宝の山 商い同心お調べ帖

2014-04-13 21:00:00 | 

梶よう子著"宝の山 商い同心お調べ帖"を読みました。
澤本神人(じんにん)は定町廻り、隠密廻りをしてきました。
奉行が変わって神人を見て顔が整いすぎということで
諸色調掛同心をすることになりました。
子がなく婚家を追い出された妹が産んだ七歳の多代と
暮らしています。
妹はお産の後亡くなっています。
諸色調掛同心とは商店の物の値段が適正か調べる仕事です。
庄太という小者がついています。
庄太は若いのに物の値段や計算に強いです。そして
食べることが大好きです。
商売がらみのいろんな事件を調べていきます。

多代の実の父親も登場します。
親の言うまま離縁して娘が生まれたことを知らない
そぶりをしてきました。
食べたら首がとぶという鶴を知らない間に食べさせられた
のではないかと神人をたよってきます。

神人の父が追っていた偽金の事件が食べ物に毒が入って
いたと店じまいに追い込む出来事とつながります。

当時双子は嫌がられていて10ヶ月違いの兄弟だと
して育てた兄弟が煙草屋で人気者となります。

気軽に読める本でした。