雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

雁渡し 藍染袴お匙帖

2014-04-01 21:00:00 | 

藤原緋沙子著"雁渡し 藍染袴お匙帖"を読みました。
医師千鶴が活躍するシリーズ2冊目です。

"別れ鳥"
押込み犯の一人を捕まえ牢に入れてありました。
差し入れの食べ物で毒殺されてしまいました。
求馬は武士に暴力を振るわれていた踊り子を助けました。
お朝という娘は子供の時別れた母親に会いにきました。
母親のおきたは偶然にも千鶴の患者でした。
呉服屋の女将として働いてきましたが夫が亡くなり前妻の
生んだ義理の息子に店をゆずり隠居しています。
冷たい扱いを受けています。
押込み犯を目撃して命を狙われています。
娘は捨てられたと恨んでいます。

"花襦袢"
百舌鳥と呼ばれている七之助はまだ少年です。
夜鷹のおちか姉さんに優しくされました。
それで夜鷹の客引きをするようになりました。
おちか姉さんが武士に切り殺されました。
七之助は敵を討つために武士を探し出します。

"月下恋"
おまきは清次という男を助けていっしょに暮らして
きました。
清次は武士で切られて倒れていました。
清次は気億を失っています。
おまきは清次の悪口をいう男を殺してしまいました。
刑は遠島と決まりました。
おまきは清次のことが気になり千鶴に様子を見てきて
くれるよう頼みます。

"霧雨"
千鶴の父の東湖は千鶴が長崎に勉強に行っている間に
逆恨みから切りつけられ足を怪我しました。
その怪我が元でやがて肝臓を痛め亡くなりました。
犯人の弥次郎が島から戻ってきました。
父は弥次郎が捕まった時に嘆願書を提出してやっています。
弥次郎は騙されて東湖を襲う事になったのです。
操ったのは元東湖の弟子で破門された男です。

気楽に読める本です。
千鶴のまわりにいる人々との交流が暖かいです。