雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

星になるには早すぎる

2014-04-12 21:00:00 | 

永田7俊也著"星になるには早すぎる"を読みました。
女性刑事の一ノ木薫は捕まえた犯人に騙され自殺の
道ずれにされ5階から落ちました。
犯人は死にましたが薫は肩の骨折で助かりました。
薫は警察を辞めます。
薫は交渉屋だという玉城に仕事をするよう誘われます。
薫の3つの仕事が描かれています。

"七つの子"
かつて小学校の先生をしていた高齢の女性を家から
立ち退かせるよう彼女の娘と息子に依頼されました。

"羽衣の下"
歌劇団で男役をしていた女性が退団後女優として
活動しています。
ハリウッドからオファーがあり受ければ活動の場が
広がるのに受けようとしません。
所属事務所からオファーを受けるよう説得をするよう
依頼がありました。

"錆び鉄"
数年間の高給な年棒の契約をしている選手がいます。
まだ契約期間が残っています。
球団は最下位の成績です。
彼の高給な年棒のため優秀な選手を獲得することが
できません。
球団は年棒の引き下げを受け入れてくれるよう説得を
依頼してきました。

警察を辞めることになって落ち込んでいた薫が交渉屋と
して再生していきます。
おもしろかったです。
しかし最初の家を立ち退く話は、立ち退くのに同意する
のが当然みたいに言われていますが自分の家をどうする
のかを決定するのは彼女の自由ではないかという気が
してひっかかります。
彼女が家に留まりたい理由はいいですね。
最期の話は理不尽です。
薫の努力の甲斐あって成功しているのにそれをまた
ひっくり返したのは球団側のせいなのに報酬を払わない
というのはおかしな話です。