雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

損料屋喜八郎始末控え

2014-04-15 21:00:00 | 

山本一力著"損料屋喜八郎始末控え"を読みました。
シリーズの1作目のようです。
喜八郎は元武士でしたが今は損料屋をしています。
現在のレンタル屋さんでしょうか。
しかし損料屋としての話は出てきません。
札差の米屋に以前世話になりました。
米屋は二代目です。
初代に恩義があり米屋を見守る約束があります。
武士階級の人々は札差に借金をして生活を切り盛り
しています。
北町奉行秋山久蔵は札差に八万両の借金の棄損を命じます。
借金をないことにしたのです。
札差は武士にお金を貸さないようになり却って武士の
生活は苦しくなりました。

潰れそうな米屋を救います。
料理屋の板前が騙されて負う事になった借金の対応を
します。
秋山に対して企んだ札差伊勢屋のはかりごとを
つぶします。
おなじ札差の笠倉屋は伊勢屋にのっとられそうな状況に
陥り伊勢屋をだまそうとします。

喜八郎が町を流して歩く者達を使いはかりごとの上を
いく方法で収めていきます。
おみごとという感じです。