雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

仇討 とんずら屋請負帖

2014-04-10 21:00:00 | 

田牧大和著"仇討 とんずら屋請負帖"を読みました。
"とんずら屋弥生請負帖"の続編です。
弥生は叔母の経営する船宿の松波屋で男の格好をして
弥吉と名乗って船頭をしています。
松波屋の裏の家業はとんずら屋です。
人に知られずに別の場所へ逃げたいという人を逃がす
仕事をしています。
弥生は大名の来栖家の血を引いています。
お家騒動が治まっていません。
松前屋に長逗留している進右衛門は来栖家の家老の
息子ですが商人といつわって若旦那と呼ばれています。
お鈴が新しく女中として雇われました。
徳松という子供がいます。
何かわけがありそうです。

近所の寺で寺子屋を開いている澤岡左門という男と
進右衛門は知合います。
進右衛門は左門を好ましい男と見ます。
進右衛門は父から鈴音の仇討ちを助けて左門を討てと
いう手紙を受け取っています。

鈴音がお鈴であることは間違いありません。
両親が左門に殺されずっと左門を追っています。
左門は鈴音のすぐ近くにいます。

この仇討ちには深いわけが隠されています。
弥生はこの件に関わっていきます。

弥生はほとんど弥吉として登場しています。
もつれた状況を解きほぐし解決方法を見つけ出す力も
身に着けてきました。

まだ続編がありそうです。