日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

日本人アスリートが海外で快挙ラッシュ!

2018年03月19日 | Sports

日本時間19日未明、アメリカ・カリフォルニア州で行われたテニス大会「BNPパリバオープン」で、大坂なおみ選手が女子シングルス決勝で見事に勝利し、プロツアー初優勝を果たしました。テニスの4大メジャーに準ずる大会で、日本の女子選手が優勝したのは初めてとなります。


大坂選手は決勝で世界ランク19位のダリア・カサトキナ(ロシア)と対戦。第1セットの第1ゲームで相手にブレークを許しますが、その直後の第2ゲームで大坂がブレーク返し。第3ゲームから7ゲームまで互いにサービスをキープする展開が続き、ゲームカウント4-3で大坂リードで迎えた第8ゲーム、大坂が相手のサービスをブレークして5-3とリードを拡げる。その次の9ゲーム目に大坂がセットポイントを迎えると、最後はバックハンドショットを決め、第1セットを6-3でものにします。
続く第2セットも大坂の勢いは止まらず。1ゲーム目に相手のサービスをブレークすると、その後も200キロ近いサーブで相手を翻弄。第5ゲームにまたブレークを奪い、最後は強烈サーブで相手を崩し、バックハンドボレーで勝負あり。第2セットも6-2で大坂が取り、セットカウント2-0のストレート勝ちを収めました。

大坂選手はこの大会、実績のある選手を次々と倒してきました。1回戦で元世界ランク1位のマリア・シャラポワ選手にストレート勝ちを収めると、2回戦では元世界ランク2位のラドワンスカ選手(ポーランド)にも勝利。準々決勝でもプリスコバ選手(チェコ)に勝ってベスト4入り。そして準決勝では現在世界ランキング1位のハレプ選手(ルーマニア)と対戦し、第2ゲームで6ゲームを連取するなど、2-0のストレート勝ち。決勝では、勢いそのままに同世代の選手に完勝を収めました。
大坂選手は母親が日本人、お父さんがハイチ系米国人のハーフで、大阪出身の選手。180センチの長身から200キロ近いサーブを打つパワーを持っています。過去の実績では、2016年の東レパンパシフィックテニスで準優勝、今年の全豪オープンでは4回戦まで進みました。そんな大坂選手ですが、海外の生活が長いためか、日本語のほうはイマイチ。優勝スピーチも英語で話していましたが、緊張のあまり挨拶と自己紹介を行い、会場の笑いを誘いました。
この大会で優勝賞金約1億4750万円を獲得し、世界ランクも44位から22位にジャンプアップ。この後はマイアミオープンに出場し、初戦でセリーナ・ウィリアムズ選手と対戦。元世界ランク1位のセリーナ選手は、4大大会通算23勝、五輪で4個の金メダルを獲得。昨年9月に出産し、今年1月に復帰しています。大坂選手にとって憧れの存在であるセリーナ選手とは初対戦となります。
昨年までは錦織圭選手の活躍が目立っていましたが、ここに来て大坂選手の時代がやって来たように思います。ランキングをさらに上げ、「グランドスラム」でも優勝争いに加わり、2020年の東京五輪でメダルを獲得できるといいですね。




ウィンタースポーツ界でも、平昌五輪のメダリスト達が五輪後も結果を残しました。女子スピードスケートの高木美帆選手が、日本人で初めてワールドカップ総合優勝を果たすと、ノルディックスキー複合の渡部暁斗選手がW杯総合優勝を達成しました。

ベラルーシ・ミンスクで行われたW杯最終戦に出場した高木選手は、前日の女子チームパシュートで佐藤綾乃,菊池彩花と共に出場し、3分00秒18で優勝。このW杯で4戦全勝を挙げ、チームパシュート種目別の3連覇を果たしました。その翌日の1500mでは、1分56秒35のタイムで優勝。この種目で今季5勝目を挙げ、女子1500mの種目別優勝を飾りました。そして、全種目の合計点で争われる総合ランキングで、高木選手が1040点を獲得し、総合優勝となりました。
高木選手は今季のW杯で、1500m5戦5勝、3000mでも1勝を挙げ、個人戦で6勝。チームパシュートも日本の完全優勝に大きく貢献しました。総合得点でも、740点のレーンストラ選手(オランダ)、700点の小平奈緒選手に大差をつけての圧勝。ちなみに小平選手は、体調不良の影響で最終戦を欠場しておりました。
五輪が終わった後はコンディション面が心配されていましたが、先日開催された世界オールラウンダー選手権で日本人初の総合優勝を成し遂げました。今季は五輪で金・銀・銅のメダルを獲得し、W杯と世界選手権も頂点に立ちました。高木美帆選手の進化はまだまだ続きそうです。


ノルディック複合の渡部選手は、18日に行われた個人第20戦で3位。この日は前半のジャンプが悪天候で中止となったため、16日の予備ジャンプの結果が採用され、134mを飛んだ渡部選手がトップ。後半のクロスカントリーは、2位に18秒差をつけてスタートしましたが、終盤にリースレとルゼックのドイツ勢に追いつかれます。それでも、総合2位のヤン・シュミット(ノルウェー)が4位で終えたため、シーズン2戦を残して渡部選手の総合優勝が決定しました。
渡部選手はこれまで総合2位と3位が続き、あと一歩のところで総合優勝を逃し続けてきました。今季は2度の骨折を負いながらも、シーズン6勝をマーク。特にオーストリアでの3連戦&2月3日の白馬大会まで4連勝も達成。さらには平昌五輪でもノーマルヒルで銀メダルを獲得しました。この種目で日本人選手が総合優勝を果たしたのは、荻原健司さん以来史上2人目の偉業。荻原さんは現役時代にW杯で3連覇しております。来季にも渡部選手が荻原氏のW杯通算19勝に並ぶことでしょう。渡部選手おめでとうございます。





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