長い夏競馬のシーズンが終わり、9月10日から秋競馬がスタート。秋のGⅠへ向けての戦いがここから始まります。この日は中山競馬場で3歳牝馬の重賞競走・紫苑ステークス(GⅢ・芝2000m 18頭立て)が行われました。秋華賞トライアルのこのレースは、今年から重賞に昇格し、3着まで秋華賞の優先出走権を獲得できます。
オークス3着・⑱ビッシュ、フラワーカップを勝った⑯エンジェルフェイス、フローラステークス2着⑩パールコード、阪神JF2着⑥ウインファビラス、⑨ヴィブロス、①ゲッカコウ、④ギモーヴ、⑰クィーンズベスト、②フロンテアクイーン、⑪パーシーズベストなどが参戦しました。
スタンド前でのスタートは、18頭綺麗に揃い、先行争いでゲッカコウ・③ベアインマインド・ウインファビラス・⑧キリシマオジョウ・エンジェルフェイスの5頭が前を行き、その後ろにクィーンズベストとギモーヴ、パールコードが並び、中団にフロンテアクイーンとヴィブロスがいて、ビッシュは中団より後ろの位置でスタンド前を通過した。
1・2コーナーを回り、ゲッカコウが先頭に立ち、2番手にキリシマオジョウ、ベアインマインドとエンジェルフェイスが3,4番手で並ぶ。5番手にウインファビラス、6番手クィーンズベスト、内側7番手にフロンテアクイーン、パールコードが8番手を追走。中団グループは⑭ファイアクリスタル・⑬ルフォール・ヴィブロスの3頭が横一線。その後ろの12,13番手にビッシュとギモーヴが並ぶが、外から⑦ファータグリーンが一気に進出。後方はパーシーズベスト・⑫エミノマユアク・⑮スマートルビーが並び、⑤シークザフューチャが最後方。
3,4コーナー中間点を通過し、先頭グループはエンジェルがゲッカコウを抜いて先頭に出るが、ファータも並びかける。さらに外からビッシュも先頭集団に加わる。後続ではパールとクィーンズ、フロンテアが追走。4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、ビッシュが早くも先頭に躍り出ると、後続を引き離す。2番手争いではヴィブロスが外から他馬をかわして単独2番手に浮上。完全に抜け出したビッシュは、2馬身以上の差をつけて先頭ゴール。力の差を見せ付けたビッシュ、秋華賞に弾みをつけました!
紫苑ステークス 全着順&払戻金
1着⑱ビッシュ 1分59秒7
2着⑨ヴィブロス 2馬身1/2
3着②フロンテアクイーン 3馬身1/2
4着⑪パーシーズベスト ハナ
5着⑩パールコード 3/4馬身
6着⑮スマートルビー
7着⑦ファータクリーン
8着⑥ウインファビラス
9着⑤シークザフューチャ
10着③ベアインマインド
11着⑬ルフォール
12着⑰クィーンズベスト
13着④ギモーヴ
14着⑭ファイアクリスタル
15着①ゲッカコウ
16着⑯エンジェルフェイス
17着⑫エミノマユアク
18着⑧キリシマオジョウ
単勝 ⑱ 310円
複勝 ⑱ 140円 ⑨ 210円 ② 270円
枠連 [5]-[8] 290円
馬連 ⑨-⑱ 1210円
馬単 ⑱-⑨ 2230円
ワイド ⑨-⑱ 540円 ②-⑱ 720円 ②-⑨ 1270円
3連複 ②-⑨-⑱ 3840円
3連単 ⑱-⑨-② 14590円
新設重賞・紫苑ステークスは、単勝1番人気のビッシュが、2着に2馬身半差をつけての快勝。2着には3番人気のヴィブロス、3着には5番人気・フロンテアクイーンが入り、この上位3頭が秋華賞の優先出走権を獲得しました。2番人気のパールコードは5着、4番人気・エンジェルフェイスは16着と大敗しました。
勝ったビッシュは重賞初勝利で、今年3月の500万下以来の勝利を挙げ、通算成績6戦3勝としました。スタートから中団より後ろの位置に控え、3コーナーのところで馬なり状態で進出し、最後の直線に入って直ぐに抜け出しました。メンバーにも恵まれたところもあったけれど、着差以上の強い競馬を披露。ローズステークスに参戦予定のシンハライトとジュエラーに良いプレッシャーを与えたかもしれない。秋華賞へ向けて視界良好だし、その先のエリザベス女王杯も上位で好走しそうだな…。