プロ野球の真夏の祭典・マツダオールスターゲーム2014が今年も開幕。シーズン前半戦で活躍した選手たちが一同に集結する夢の球宴、今年はどんな名場面が生まれるのでしょうか?埼玉西武ライオンズの本拠地・西武ドームで行われた18日の第1戦は、広島勢が活躍しました。
第1戦のスタメン
全パ
1(中)陽 岱鋼(日本ハム)
2(三)銀次(楽天)
3(右)糸井嘉男(オリックス)
4(指)中村剛也(西武)
5(一)李 大浩(ソフトバンク)
6(左)長谷川勇也(ソフトバンク)
7(二)藤田一也(楽天)
8(捕)嶋 基宏(楽天)
9(遊)今宮健太(ソフトバンク)
(投)岸 孝之(西武)
全セ
1(中)丸 佳浩(広島)
2(二)菊池涼介(広島)
3(遊)鳥谷 敬(阪神)
4(左)エルドレッド(広島)
5(一)キラ(広島)
6(指)バレンティン(ヤクルト)
7(右)雄平(ヤクルト)
8(三)堂林翔太(広島)
9(捕)谷繁元信(中日)
(投)前田健太(広島)
第1戦の先発は、全パは5月にノーヒットノーランを達成した岸孝之。全セは広島のエース・前田健太。パリーグは楽天とソフトバンクが3人ずつスタメン入り。西武の主砲・中村が4番DHに入りました。対するセリーグは、広島勢が5人先発出場し、首位・巨人からはスタメン0人。
全パ先発の岸は、初回に全セ先頭・丸をストレートで空振り三振に仕留めると、後続をしっかり打ち取り3者凡退。2回には4番エルドレッドをチェンジアップで空振り三振、続くキラには3球三振、そしてバレンティンとの対戦では、全休ストレート勝負で挑み、最後は150キロのストレートを振らせてみせた。強力な中軸トリオを相手に3者連続三振を奪った岸は、2回4奪三振のパーフェクトピッチング。
一方、全セ先発の前田も岸に負けない好投を披露。1回に上位打線を簡単に3者凡退に退けると、2回も長谷川から三振を奪い、またも3人に抑えました。
3回表、セリーグは全パ2番手・西勇輝(オリックス)を攻め立てます。1死から堂林がレフト前ヒットを放つと、谷繁もヒットで続き、1死1,3塁と先制のチャンスを作ります。丸が三振に倒れて2死後、菊池が西の直球を弾き返し、センター前タイムリーヒットで1点を先制。なおも走者2人置いて、鳥谷もセンター前に弾き返して2点目。さらにエルドレッドにもタイムリーが飛び出し、3連打で3点を奪いました。
反撃したいパリーグはその裏、藤田と陽岱鋼のヒット、銀次の四球で2死満塁。一発が出れば逆転の場面で、糸井が前田のストレートを捉えますが、センターフライに倒れて3者残塁で無得点に終わりました。
セリーグは5回、1死から菊池の内野安打、鳥谷のライトフェンス直撃の2塁打で2,3塁のチャンスを得ると、エルドレッドが遊撃へのタイムリー内野安打で1点を追加。7回には丸が右中間への2塁打を放つと、2死2塁でエルドレッドが全パ4番手・クロッタ(日本ハム)の2球目のシュートを振り抜き、右中間に飛んだ打球は大きく伸び、スタンド中段に飛び込んだ!4番・エルドレッドの2ラン本塁打で6-0と点差を拡げます。9回にはブランコ(DeNA)のタイムリー2塁打でダメ押しの7点目が入りました。
投手陣は、6回以降井納翔一(DeNA)→一岡竜司(広島)→山口鉄也(巨人)と繋ぎ、9回は三上朋也(DeNA)が締めてゲームセット。オールスター第1戦はセリーグが7-0で快勝しました。
マツダオールスターゲーム 第1戦 2014年7月18日 (金)
パリーグ-セリーグ
(全セ1勝、西武ドーム、試合時間 3時間5分 / 観客数 30,973人)
全セ 003 010 201 7
全パ 000 000 000 0
【投手】
【セ】前田、大野雄大(中日)、井納、一岡、山口、三上-谷繁、中村悠平(ヤクルト)
【パ】岸、西、福山博之(楽天)、クロッタ、佐藤達也(オリックス)- 嶋、大野奨太(日ハム)、伊藤光(オリックス)
勝利投手 [全セ] 前田(1勝0敗)
敗戦投手 [全パ] 西(0勝1敗)
本塁打 [全セ] エルドレッド 1号(7回表2ラン)
西武ドームで行われた第1戦は、投打が噛み合った全セが全パを下しました。3回に3連続タイムリーで3点を先取、7回には4番・エルドレッド選手の2ラン本塁打が飛び出しました。投げては先発の前田健太投手をはじめ、6人の継投でパリーグ打線をシャットアウトしました。パリーグは先発の岸投手が2回無失点と完璧な内容でしたが、2番手の西投手が誤算。打線も拙攻が相次ぎ、3回と4回に満塁のチャンスをモノにできませんでした。
この日は広島勢が大活躍。開幕から勢いに乗っていますが、この球宴でも赤ヘル旋風を巻き起こしました。4番を務めたエルドレッド選手は、ホームランを含む3安打4打点でMVPを獲得。7回の2ラン本塁打のときは、直前に自打球を足に当ててしまいますが、その次のボールを右中間スタンドに運びました。試合前のホームランダービーでも優勝し、MVPの300万円+ホームランダービー50万円=1日で350万円を獲得。エルドレッドのほかにも、菊池選手は2安打1打点を記録すると、堂林選手が2安打、丸選手もヒット1本放ちました。投手陣では、先発を務めた前田投手が3回無失点の好投で勝利投手となり、オールスター通算3勝目。敢闘選手賞の賞金100万円も獲得しております。
19日の第2戦は、阪神タイガースの本拠地・阪神甲子園球場で行われます。注目の予告先発は、全セが阪神の藤浪晋太郎投手、全パが日本ハムの大谷翔平投手の「同級生対決」。この両者は2年前の選抜高校野球で投げ合っており、大谷選手が藤浪投手からホームランを放ちましたが、投げ合いでは藤浪投手が勝利しました。再戦となるオールスターで、大谷投手が160キロ台を叩き出し、藤浪投手が本拠地で全パ打線を抑え込めるか?この投げ合いは目が離せない!