プロ野球MAZDAオールスターゲームは21日、愛媛県・松山坊っちゃんスタジアムで第2戦が行われました。松山でのオールスター開催は2002年以来10年ぶり2度目です。第2戦の先発は、全セは広島のエース・前田健太、対する全パはパリーグトップの9勝を誇る成瀬善久でした。
第2戦のスタメン
全セ
1(三)堂林翔太(広島)
2(中)大島洋平(中日)
3(遊)坂本勇人(巨人)
4(左)和田一浩(中日)
5(右)バレンティン(ヤクルト)
6(指)村田修一(巨人)
7(二)鳥谷敬(阪神)
8(一)畠山和洋(ヤクルト)
9(捕)谷繁元信(中日)
(投)前田健太(広島)
全パ
1(中)聖澤 諒(楽天)
2(右)角中勝也(ロッテ)
3(遊)中島裕之(西武)
4(指)ペーニャ(ソフトバンク)
5(一)稲葉篤紀(日本ハム)
6(三)松田宣浩(ソフトバンク)
7(左)内川聖一(ソフトバンク)
8(二)田中賢介(日本ハム)
9(捕)里崎智也(ロッテ)
(投)成瀬善久(ロッテ)
1回、全セ先発・前田は、全パ上位打線を3者凡退に抑え、特に3番・中島に対して三球三振を奪います。全セはその裏、成瀬の立ち上がりを攻め立て、2アウトから坂本と和田の連続内野安打で1,2塁とチャンスを作り、バレンティンが成瀬のストレートを弾き返してレフト前ヒット。全パ左翼手・内川の返球も及ばず、2塁走者・坂本がホームイン。2死からの3連打で全セが1点を先制。バレンティンは2試合連続タイムリーです。
先制の援護を貰った前田は、2回も3者凡退に抑え、3回は内川を内野フライに打ち取った後、田中に初安打を許しますが、後続を退けて無失点。前田健太は3回1安打無失点の好投を見せました。
3回裏、全セは大島のヒットで1死1塁の場面で、坂本が全パ2番手・吉川光夫(日本ハム)の2球目のストレートをジャストミート!レフトへ飛んだ当たりはスタンド中段に飛び込む2ラン本塁打!全セが2点を追加して3-0とします。
3点ビハインドの全パは4回裏、途中からショートの守備に就いていた明石健志(ソフトバンク)がファインプレーを見せると、直後の5回、松田と内川の連続ヒットで1死1,3塁と反撃のチャンスを掴みます。しかし、田中が2塁ゴロ併殺打に倒れて無得点…。流れに乗る事ができません。
6回、全セは3番手の野村祐輔(広島)が3者凡退に抑えると、その裏に長野久義(巨人)とラミレス(DeNA)のヒットで2死1,2塁とし、第1戦MVPの中村紀洋(DeNA)が全パ3番手・大隣憲司(ソフトバンク)のストレートを弾き返し、センター前タイムリーヒットで4点目。
野村祐輔は7回以降も続投し、明石にヒットを許しながらも後続を打ち取り無失点。3イニング目の8回は打たせて取るピッチングで3者凡退。9回は藤川球児(阪神)が糸井嘉男と陽岱鋼(ともに日本ハム)から連続三振を奪い、角中をレフトフライに打ち取り試合終了。投打で相手を上回った全セが、初戦に続いて連勝を飾りました。
マツダオールスターゲーム 2012/07/21(土) 試合結果
全セ-全パ 2回戦 (全セ2勝、松山、18:02、25612人)
全パ 000 000 000 0
全セ 102 001 00× 4
▽勝 前田健1試合1勝
▽敗 成瀬1試合1敗
▽本塁打 坂本1号(2)(吉川)
松山で行われたオールスター第2戦は、坂本選手のホームラン、バレンティン選手と中村ノリ選手の2試合連続タイムリーが生まれば、前田健太→内海哲也(巨人)→野村祐輔→藤川球児の投手リレーで全パ打線を完封し、全セが4-0で快勝しました。これでオールスターは全セの2戦2勝。全パは強打者を多数擁しながらも2試合続けて打線が繋がらず。パリーグのファンも全パの不甲斐ない戦いぶりに「しっかりしてくれ」と嘆いている事でしょう。
この試合の最優秀選手賞(MVP)には、3回無失点の好投を見せた前田投手が選ばれました。最初の2イニングはパーフェクト、3回にはヒットを許したものの0点に抑えました。投手のオールスターMVP受賞は、2004年の松坂大輔投手(当時西武、現・レッドソックス)以来だそうです。敢闘選手賞には3回にホームランを放った坂本選手、オールスター初登板で堂々としたピッチングを披露した野村投手、4回にファインプレー&7回にヒットを打ち、攻守で存在感を見せた明石選手が選ばれました。はつらつプレーを見せている明石選手、初めてのオールスターを楽しんでますね。
オールスターも2戦を終えてセリーグが2連勝、23日は岩手県営野球場で第3戦が行われます。今度の試合は「東日本大震災復興支援試合」として開催され、楽天の田中将大投手が先発マウンドに上がり、東北出身選手も多数出場予定。全セが最終戦も勝って3タテなるか、それとも全パが奮起して連敗を阻止するか?第3戦は午後6時5分に試合開始です。