バンクーバー五輪大会12日目の24日、今大会注目の競技であるフィギュアスケートの女子シングルが始まりました!前回のトリノ五輪では荒川静香さんが金メダルを獲得したこの種目、2大会連続の金メダルが期待される日本勢は、五輪初出場の浅田真央選手、2大会連続出場の安藤美姫選手、摂食障害を克服して五輪切符を掴んだ鈴木明子選手の3人が出場。海外勢では、浅田選手の最大のライバルであり、金メダルに一番近い存在である韓国のキム・ヨナ、カナダのジョアニー・ロシェット、カロリナ・コストナー(イタリア)、長洲未来(アメリカ)などがエントリー。女子シングル1日目の24日はショートプログラム、「真央VSヨナ」第1ラウンドの行方はどうなった?
SPの滑走順は、浅田選手が22番目、ヨナ選手はその次の23番目、鈴木選手が24番目、ロシェット26番目、コストナー29番目、安藤選手は最後の30番目に登場します。
有力候補がまだ登場しない前、11番目に登場した長洲未来が4つのジャンプを全て成功させると、ステップとスピンで大歓声が沸き上がる。鼻血を出しながらもノーミスでフィニッシュし、63.76点で第3グループ終了時点で首位に立ちました。
第5グループの2番目として登場した浅田選手、リンクに上がると場内から大きな歓声が。メダルを獲るためには苦手のSPを克服したい。注目のトリプルアクセルは無事綺麗に決まると、ダブルトゥループのコンビネーションジャンプも決まった!トリプルフリップ、レイバックスピンも完璧。スパイラルシークエンスでは拍手が起こると、浅田自身も余裕の笑顔を見せている。ダブルアクセルも高さがあり、フライングシットスピン、ステップの間の手拍子が更に力となり、最後のスピンも鮮やかに決めてフィニッシュ。演技終了後、浅田の表情はやり切った感のある笑顔!SPで完璧な演技を見せた浅田選手の得点は、73.78点の高得点!ライバルに大きなプレッシャーを与え、22番目終了時点でトップに立った!
浅田選手の次に出てきたキム・ヨナ、バンクーバーでボンドガールに扮する!最初の連続3回転ジャンプを成功させると、トリプルフリップも鮮やかに決まる。そして高速スピンの後、妖艶な表情で会場を魅了させる。BGMのせいなのかスパイラルもセクシーに感じる。「007」のテーマ曲に変わると、ステップもスピードアップ。本人お気に入りだという「指鳴らし」が出て、スピンで会場から大歓声。最後は拳銃を撃ち抜くポーズで終了。うーん、やられましたぁ~。結果は浅田選手を大きく上回る78.50点!文句無しでトップ。
2強の演技が終わり、23番目に鈴木選手がリンクイン。遅咲きのヒロインが五輪の舞台で魂の演技を披露します。まず3回転+2回転のコンビネーションに行こうとしたが、トリプルフリップで手をついてしまい、2回転ジャンプに持ち込めず。しかし、次のジャンプでコンビネーションを成功。序盤は表情が固かった鈴木だが、徐々に和らぎ始め、スパイラル、ダブルアクセル、スピンを次々と決める。ストレートラインのステップはキレがあり、最後の連続スピンもしっかり回り切った。SPの記録は61.02点、3回転でのお手付きが響いたようだ。鈴木は第5グループ終了時点で暫定7位。
SPはいよいよ最終組、この組にはロシェット、コストナー、安藤が登場。26番目のロシェットは、地元ファンの大声援を受けながら登場。2日前に母親が55歳の若さで急死、この日のSPのタンゴは天国の母に捧げます。トリプルルッツ+ダブルトゥループのコンビネーションが成功すると、トリプルフリップとダブルアクセルも綺麗に決まる。ノーミスで演技が終わった後、ロシェットの目には涙が浮かぶ。結果は71.36点でヨナ・真央に続いて暫定3位。29番目のコストナーは、トリプルルッツのミスが原因で63.02点と伸びませんでした。
SPのトリを飾るのは安藤選手。前回のトリノの雪辱を狙う安藤は、モーツァルトのレクイエムで勝負。コスチュームの胸部に飾ってある十字架は、まさにレクイエムを意識したものであります。最初の連続3回転が決まれば波に乗るところだが、2つ目のトリプルループで両足が着いた。残り2つのジャンプをしっかり決めて、スパイラルシークエンスや力強いステップを披露。安藤の得点は64.76点、コストナーとは約6.6点差、上位2人を大きく下回る4位に終わり、悔しさの残るSPとなりました。
初日のSPが終了し、キム・ヨナが78.50点で首位、浅田真央選手が73.78点で2位、ジョアニー・ロシェットが71.36点で3位に入りました。安藤選手は4位、鈴木選手はSP11位でフリーの巻き返しを狙います。
首位通過のヨナ選手の78.50点は、自らの持つSPでの世界最高得点を更新。この日のSPはジャンプも高さがあり、全てにおいてパーフェクトな演技。技術点と構成点で浅田選手を大きく上回りました。本番前の練習ではジャンプで転倒するところがあり、浅田選手の好演技で更にプレッシャーが大きくなったんですが、終わってみれば不安と重圧を一掃。さすが女王といったところでしょう。
2位の浅田選手は、トリプルアクセルを成功させた事で今季最高の得点を叩き出しました。五輪前の大会はSPで失敗する場面がありましたが、この日は目立ったミスは無し。SPから最高の演技を披露し、表彰台へ好スタートを切りました。首位とは約5点差の2位でフリーを迎える事になったんですが、本人は「逆転できる」と自信あり。フリーではトリプルアクセルを2回飛ぶ予定、得意のフリーで3回転半を2度成功し、高得点が出れば逆転もあり得るかもしれません。
運命のフリー演技は26日に行われ、11位からの逆転入賞を狙う鈴木選手は14番目、4位の安藤選手が20番目、キム・ヨナ選手は21番目、浅田選手は22番目、ロシェットが23番目に滑走。「真央VSヨナ」の第1ラウンドはキム・ヨナが圧勝、最終決戦のフリーで浅田選手の逆転金メダルはあるのか?奇跡を起こしてくれる事を信じてるぞ!
詳しい記事読みごたえがありました。昨年のトリノでは、フリーで五輪のリンクに棲む魔物が上位選手に襲い掛かりました。何が起きるかわかりません。だから面白いんですけどね。また来ます。
http://blog.livedoor.jp/haru1106/
バンクーバーでも男子シングルで逆転があったから、女子もあるんじゃないかな?浅田さんがトリプルアクセルを2回決めれば、奇跡が起きるかも…。
安藤選手もSP4位、フリーの結果次第では銅メダルも行けたりして…。