日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダート界のニューヒーロー誕生!レモンポップがフェブラリーステークス完勝!

2023年02月19日 | 競馬

2023年最初のJRAのGⅠレース・第40回フェブラリーステークス(GⅠ・ダート1600m 16頭立て)が19日、東京競馬場で行われました。前哨戦の根岸ステークスを勝った⑦レモンポップ、帝王賞を制した⑥メイショウハリオ、2021年JBCスプリント優勝⑮レッドルゼル、かしわ記念を勝った⑨ショウナンナデシコ、おととしの2歳ダート王者④ドライスタウト、他にも、国内最後のGⅠ騎乗となる福永祐一騎手鞍上の⑤オーヴェルニュ、南関東最強牝馬⑬スピーディキック(浦和)、フェブラリーS史上初の外国馬②シャールズスパイト(カナダ)も参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がレモンポップ(2.2倍)、2番人気ドライスタウト(3.2倍)、3番人気レッドルゼル(9.0倍)。4番人気以降はメイショウハリオ、シャールズスパイト、スピーディキック、ショウナンナデシコ、⑩テイエムサウスダン、⑪ソリストサンダーと続きました。

スタート直後、メイショウハリオがバランスを崩し、ジョッキーが落馬しそうになる。ダートコースに入ると同時にショウナンナデシコが先手を取り、2番手⑭ヘリオス、3番手⑯ケイアイターコイズと続き、4番手集団には①ジャスパープリンス・ドライスタウト・レモンポップ・テイエムサウスダン・⑫セキフウの5頭が固まり、その後ろの9番手にシャールズスパイト。10番手⑧アドマイヤルプス、11番手オーヴェルニュ、12番手ソリストサンダー、13番手③ケンシンコウ、14番手スピーディキック、15番手レッドルゼル、メイショウハリオが最後方。
3,4コーナー中間のところで、ナデシコ先頭、ヘリオス2番手、ターコイズ3番手。レモンとスタウトは4番手グループ圏内、シャールズとサウスダンは中団に控え、オーヴェルニュは最内を走り、スピーディとルゼルとハリオはまだ後方のポジション。
16頭が一団となって4コーナーを回り、直線に入ったところでヘリオスがショウナンナデシコをかわして先頭に浮上。ケイアイターコイズも並びかけるが、レモンポップが持ったままヘリオスとターコイズをまとめて捕えた。後続ではレッドルゼルが大外から追い込んできている。ゴール残り200mでレモン先頭、ルゼルが2番手に上がり、最後方にいたメイショウハリオが3番手まで押し上げる。しかし、レモンポップがそのまま先頭でゴール!レモンポップが1番人気に応えてGⅠ初制覇を果たしました!


【フェブラリーステークス 全着順】
1着⑦レモンポップ   1分35秒6
2着⑮レッドルゼル    1馬身1/2
3着⑥メイショウハリオ  2馬身1/2
4着④ドライスタウト   1馬身
5着⑧アドマイヤルプス  アタマ差
6着⑬スピーディキック
7着⑭ヘリオス
8着⑪ソリストサンダー
9着②シャールズスパイト
10着③ケンシンコウ 
11着⑫セキフウ
12着⑤オーヴェルニュ
13着⑯ケイアイターコイズ
14着⑩テイエムサウスダン
15着⑨ショウナンナデシコ
16着①ジャスパープリンス

【払戻金】
単勝 ⑦ 220円
複勝 ⑦ 130円  ⑮ 230円  ⑥ 260円
枠連 4⃣-8⃣ 1,140円
馬連 ⑦-⑮ 970円
馬単 ⑦-⑮ 1,420円
3連複 ⑥-⑦-⑮ 2,630円
3連単 ⑦-⑮-⑥ 7,700円
ワイド ⑦-⑮ 450円  ⑥-⑦ 470円  ⑥-⑮ 1,180円


ダート界にまた新たなヒーロー誕生です!冬のダートマイル王決定戦「フェブラリーステークス」は、1番人気のレモンポップが最後の直線で抜け出し、後続を寄せ付けず完勝。GⅠ初挑戦で見事にGⅠタイトルを手にしました。2着のレッドルゼルは後方から追い上げたんですが、3度目の挑戦も悲願成就ならず。3着のメイショウハリオはスタートでの出遅れから大きく挽回。浜中俊騎手も落ちそうになったけど、持ちこたえましたね。
2番人気のドライスタウトは4着、浦和所属のスピーディキックは6着、カナダから参戦したシャールズスパイトは9着。そして、国内GⅠラスト騎乗だった福永騎手のオーヴェルニュは12着に終わりました。福永祐一騎手はこの日が国内での最後の騎乗で、来週はサウジアラビアに遠征し、サウジカップでカフェファラオに騎乗予定。サウジで有終の美を飾ってもらいたい。騎手引退後は調教師に転身し、早ければ来年春に「福永厩舎」が開業予定。「福永調教師」の活躍に期待しましょう!

優勝したレモンポップは、アメリカ生まれの外国産馬で、父がレモンドロップキッド、母がアンリーチャブル、母の父がジャイアンツコーズウェイ。祖父は現役時代にGⅠ6勝を挙げた名馬で、父も1999年のベルモントステークスを優勝するなどGⅠ5勝を挙げています。鞍上の坂井瑠星騎手は、フェブラリーS初勝利で、JRA・GⅠ3勝目をマーク。レモンポップとは初めてコンビを組みましたが、GⅠ制覇に導きました。田中博康調教師はGⅠ初制覇、馬主のゴドルフィンはこのレース初勝利です。
レモンポップは2020年のデビューからずっとダートを使い続け、昨年1月の2勝クラスから10月のペルセウスステークスまで4連勝。重賞初挑戦の武蔵野ステークスでは1番人気に支持され、ゴール前で先頭に躍り出るも、ギルデッドミラーに差されて2着。前走の根岸ステークスでは残り200m近くで先頭に立つと、大外猛追のギルデッドミラーを抑えて重賞初制覇。今回のフェブラリーで重賞2連勝を果たし、通算成績11戦8勝。2着も3回あり、現在まで連対率100%をキープしています。
最近のダート界は、ウシュバテソーロとジュンライトボルト、レモンポップと新世代の馬が台頭してだいぶ盛り上がっています。ウシュバとボルトは中長距離路線、マイル・短距離路線はレモンポップの一強になるかもしれません。レモンVSウシュバの対決も見たいと思うけど、距離適性の事を考えると実現は厳しいか・・・。




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