福岡ソフトバンクホークスは20日から埼玉西武ライオンズとの3連戦を戦っておりますが、火曜日はホールトンが序盤に2失点、終盤は中継ぎ陣が打ち込まれて西武に完敗して4位に転落しました。迎えた21日は北九州市民球場に舞台を移し、ソフトバンクは高橋秀聡が先発のマウンドに上がりました。今年初となる北九州での試合は雨の中で行われ、終盤にホークス打線がつながりました。
21日のスタメン
1(遊)川崎宗則
2(二)本多雄一
3(三)松田宣浩
4(一)小久保裕紀
5(右)多村仁志
6(指)イ・ボムホ
7(中)長谷川勇也
8(左)柴原洋
9(捕)山崎勝己
(投)高橋秀聡
この日はオーティズが右手首に違和感を訴えて欠場、松中もスタメンから外れました。代わって松田が3番に起用され、ボムホが6番DH、柴原が8番レフトで先発出場。
1回、高橋秀は1死2塁で中村(おかわり)を外角のカットボールを空振り三振に仕留めて無失点で切り抜けます。その裏のホークスは、先頭の川崎が19試合連続ヒットとなるセンター前ヒットを放つと、1死2塁で松田が西武先発・石井一久の4球目の低めの変化球を掬い上げ、打球はレフトスタンド上段へ消えて行った!松田の2ランホームランでホークスが2点を先制します。
先発の高橋秀は、毎回のようにランナーを出し続けます。2回に2死を取った後、石井義人に2塁打を打たれるも後続を三振に仕留めて無失点。しかし3回、先頭の大崎に2塁打、片岡の犠打で1死3塁とピンチを迎え、原拓也のライト前タイムリーで1点を返されます。この後おかわり中村を歩かせて2死1,2塁と同点のピンチとなるも、ブラウンを打ち取って同点阻止。4回には2死1塁から大崎にセンター前に弾き返されますが、長谷川→川崎の好連携で2塁を狙った大崎を憤死させました。高橋は5回にも走者を出しましたが、中村を空振り三振に仕留めて3アウト。高橋は5回を投げ終え、勝利投手の権利をキープしたままマウンドを降りました。
追加点が欲しいホークスは、3回に松田のヒット&小久保の3塁ゴロエラーで1死1,2塁となりますが、多村が併殺打に倒れて無得点。4回には長谷川のヒットと柴原の四球で1死1,2塁のあと、ダブルスチールが決まって2死2,3塁と追加点のチャンス。しかし、川崎が3塁ゴロに倒れて2者残塁。またも無得点に終わりました。
6回、ホークスは2番手に摂津が登板。先頭のブラウンにヒットを打たれ、1死2塁と得点圏にランナーを背負います。このピンチに摂津は石井義人と上本を連続三振に仕留めて0点に抑える見事なリリーフ。その直後、長谷川と川崎のヒットで2死1,3塁と3たび追加点のチャンス、今度こそ1点が取れるかと思われましたが、本多が2塁ゴロに倒れて2者残塁。3イニング連続でチャンスを作るも、全て活かしきれず無得点。なかなか追加点が取れません。
7回に3番手・ファルケンボーグが西武打線を3者凡退に抑えた後、7回裏に多村の場面で雨脚が激しくなったため試合が中断、約40分の中断を経て試合が再開されました。
8回、ソフトバンクは2死満塁のチャンスに本多が西武3番手・星野のスライダーをライト線へ弾き返す!ボールが転々として本塁送球する間に3人のランナーが一気に生還。打った本多は3塁へ!走者一掃のタイムリー3塁打で待望の追加点が入ったホークスは、続く松田がセンター前タイムリーを放って1点追加。途中出場・森本学もヒットで続き、2死1,3塁で多村がレフトフェンス直撃のタイムリー2塁打で更に2点が入りました。この回打者一巡の猛攻で5得点、7-1と西武を突き放しました。そして9回、8回から登板した馬原が西武の反撃を許さず試合終了。ソフトバンクが終盤の猛攻で7-1と快勝しました。
パシフィック・リーグ公式戦 2010/04/21(水)
ソフトバンク-西 武 5回戦
(西武3勝2敗、北九州、18:00、16746人)
L 001 000 000 1
H 200 000 05X 7
【投手】
(西)石井一、長田、星野、岡本洋-細川、上本
(ソ)高橋秀、摂津、ファルケンボーグ、馬原-山崎
【責任投手】
(勝)高橋秀1試合1勝
(S)馬原9試合6S
(敗)石井一4試合2勝1敗
【本塁打】
(ソ)松田2号2ラン(1回、石井一)
雨が降りしきる中、9回まで試合を続けた北九州でのソフトバンクVS西武戦は、4時間に渡る長期戦となりました。初回に松田の先制2ランが飛び出せば、8回には4連打&打者一巡の猛攻で5得点を挙げ、終わってみれば7-1で火曜日の雪辱を果たしました。試合時間・4時間16分、終わった時は午後10時過ぎ。雨に濡れながらも最後まで観戦したホークス&西武ファンの皆様、お疲れ様でした。風邪引かないでください。
この日の先発だった高橋秀聡は、5回まで打者22人に対して76球、被安打6・5奪三振・2四死球・1失点という内容。毎回のようにランナーを出しながらも、失点は3回の1点のみ。母校である九州共立大学のお膝元・北九州で今季初登板で初白星、見事に地元ファンの声援に応えて見せました。8回からは九共大の先輩・馬原が2イニング無失点で今季6セーブ目。大学の先輩の威厳を保って後輩に白星をプレゼントする事ができました。
打線の方は2ケタの12安打、3番に起用された松田は5打数3安打3打点の猛打賞!初回の第1打席で先制2ラン、8回の第5打席ではダメ押しのセンター前タイムリーを放ちました。松田のホームランは開幕2戦目の日本ハム戦以来、約1カ月ぶりの2本目。日曜日のサヨナラ本塁打を皮切りに調子を上げてきております。松田以外では、長谷川が久しぶりの3安打猛打賞、本多は8回に走者一掃の3塁打で3打点を記録、川崎は2安打のマルチヒットで連続試合安打記録を19に伸ばしました。逆にボムホは5打数無安打で2三振、とにかく奮起しなければならない。
鬼門である水曜日で初めて勝利したホークス、西武との3連戦は2試合終えて1勝1敗のタイに持ち込みました。22日の第3戦はソフトバンクが和田毅、西武は西口文也が先発予定。和田は現在3連勝中と絶好調、西武戦も勝って4連勝してくれることを願ってます!そしてチームも勝利して3カード連続の勝ち越しを決めれくれ!