日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

VM制覇の勢いそのまま!ソングラインが安田記念2連覇達成!

2023年06月04日 | 競馬

春のマイル王者決定戦・第73回安田記念(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が4日、東京競馬場で行われました。「競馬法100周年記念競走」の副称が付いた今年の安田記念は、昨年のマイルチャンピオンシップを制した③セリフォス、前走ヴィクトリアマイルを勝った⑱ソングライン、マイルGⅠ3勝⑤ソダシ、今年のNHKマイルカップ覇者⑨シャンパンカラーをはじめ、2022年⑥ダノンスコーピオン、2021年⑭シュネルマイスターの「歴代3歳マイル王者」、さらに大阪杯を勝った④ジャックドール、ダートマイル王⑯カフェファラオ、2022年最優秀2歳牡馬⑧ドルチェモア、昨年の高松宮記念覇者①ナランフレグとGⅠウィナーが10頭も参戦する豪華な顔ぶれとなりました。


単勝の人気は、1番人気シュネルマイスター(4.2倍)、2番人気ソダシ(5.5倍)、3番人気セリフォス(5.8倍)、4番人気ソングライン(7.4倍)、5番人気のジャックドール(8.0倍)まで10倍を切り、その後は⑩ソウルラッシュ、⑪イルーシヴパンサー、⑦ガイアフォースと続きました。


スタートでナランフレグと②メイケイエールが少し遅れたのに対し、好スタートを決めた⑰ウインカーネリアンがそのまま先手を奪う。ジャックドールが2番手につけ、ソダシは3番手追走。4番手カフェファラオ、5番手ドルチェモア、6,7番手のところにセリフォスとダノンスコーピオンが並び、8番手シャンパンカラー。中団の9番手にガイアフォース、外側にソングラインがいる。11番手グループにはメイケイエール・イルーシヴパンサ・⑬レッドモンレーヴの3頭が固まり、14番手⑫ナミュール。内側15番手からソウルラッシュ、シュネルマイスターは16番手に控え、17番手ナランフレグ、最後方に⑮マテンロウオリオン。
3,4コーナー中間のところで、ウインカーがレースを引っ張るが、ジャック・ソダシ・ファラオの2番手集団が迫る。その後ろの5番手集団にはセリフォス・ダノスコ・シャンパンが追走。ドルチェ・ガイア・エール・ソングラは中団。イルパン、ソウル、シュネルは後方で4コーナーを回る。
ラストの直線で、ジャックドールがウインカーネリアンを抜いて先頭に躍り出て、3番手からソダシ、内からセリフォスが追いかける。残り200mでジャックが抜け出し、セリフォスが2番手に上がり、ソダシは伸びてこない。外側からソングラインが一気に追い上げ、残り100mでジャックとセリフォスを捕らえて先頭。大外からシュネルマイスターもようやくやって来て、ガイアフォースも飛んできたが、ソングラインが先頭ゴールイン!2着争いはセリフォスとシュネルが並んで入線。


【安田記念 全着順】 
1着⑱ソングライン      1分31秒4
2着④セリフォス        1馬身1/4
3着⑭シュネルマイスター    アタマ差
4着⑦ガイアフォース       クビ差
5着③ジャックドール       クビ差
6着⑬レッドモンレーヴ
7着⑤ソダシ 
8着⑰ウインカーネリアン
9着⑩ソウルラッシュ 
10着⑪イルーシヴパンサー
11着⑮マテンロウオリオン
12着⑯カフェファラオ 
13着⑥ダノンスコーピオン 
14着⑨シャンパンカラー 
15着②メイケイエール 
16着⑫ナミュール 
17着①ナランフレグ
18着⑧ドルチェモア

【払戻金】
単勝 ⑱ 740円
複勝 ⑱ 220円  ④ 210円  ⑭ 160円
枠連 2⃣-8⃣ 1,300円
馬連 ④-⑱ 1,890円
馬単 ⑱-④ 4,240円
3連複 ④-⑭-⑱ 2,290円
3連単 ⑱-④-⑭ 14,510円
ワイド ④-⑱ 770円  ⑭-⑱ 450円  ④-⑭ 460円


東京競馬場のGⅠ5連戦のラストを飾る一戦は、直線で突き抜けたソングラインが快勝。ヴィクトリアマイルに続きGⅠ2連勝&安田記念2連覇を果たしました。2着争いでは内側のセリフォスが制して2着、1番人気のシュネルマイスターは3着。シュネルは一昨年が3着、昨年2着と2年連続で惜敗し、3年目の今年こそは優勝だと思っていましたが、悲願成就とはなりませんでした。
中距離から参戦のジャックドールは、2番手で控えてから、最後の直線でウインカーネリアンをかわして先頭に躍り出たんですが、粘り切れず5着。2015年覇者・モーリスとの父子2代による2階級制覇は果たせなかったものの、マイル戦に挑む姿勢は悪くないと思います。2番人気のソダシは直線伸びきれず7着。川田将雅騎手との新コンビで4年連続GⅠ勝利を狙いましたが、中2週が堪えたでしょうか。今月限りで引退する今浪隆利厩務員に勝利をプレゼントしたかったですね。

勝ったソングラインはこれでGⅠ3勝目。安田記念の連覇は、グレード制導入以降、ヤマニンゼファーとウオッカに次いで3頭目。ウオッカは2009年のVMと安田を連勝しており、それ以来の快挙であります。鞍上の戸崎圭太騎手は、リアルインパクトとのコンビで制した2011年以来12年ぶりの同レース勝利。前回勝ったときは地方・大井競馬所属であり、今回はJRA所属として勝利しました。林徹調教師はこの勝利でJRA通算100勝を達成。Wでめでたい!
前走のVMではゴール前で内側からソダシを差し切ったソングライン。この日は大外枠に入り、直線では大外に持ち出し、中団から一気のごぼう抜き。先頭に立った後、ゴール手前で戸崎騎手が勝利を確信しました。前走GⅠを勝ったにもかかわらず単勝オッズでは4番人気止まりでしたが、勢いがありましたね。今年度から「JRA賞最優秀マイラー」が始まりますが、現時点ではソングラインが最有力候補。さらには「最優秀4歳以上牝馬」も受賞するかもしれません。
この秋には「ブリーダーズカップマイル」に挑戦予定だそうです。昨年は喉の違和感で海外GⅠを断念したので、リベンジしたいという思いもあるでしょう。海外の舞台で「日本最強マイラー」としての意地を見せられるでしょうか。


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