日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

これが世界ランク1位の強さ!イクイノックス宝塚記念も制してGⅠ4連勝!

2023年06月25日 | 競馬

2023年上半期のラストGⅠ・第65回宝塚記念(GⅠ・芝2200m 17頭立て)が25日、阪神競馬場で行われました。今年3月のドバイシーマクラシックを圧勝し、「ロンジンワールドベストホースランキング」で129ポンドを獲得して世界ランキング1位になった⑤イクイノックスが宝塚に参戦。他にも春の天皇賞馬⑨ジャスティンパレス、菊花賞馬⑫アスクビクターモア、エリザベス女王杯を制した⑪ジェラルディーナ、イクイノと同じ厩舎で昨年の皐月賞馬⑬ジオグリフ、ジャパンカップ覇者⑧ヴェラアズール、先日の日本ダービーで落馬⑰ドゥラエレーデ、③ダノンザキッドのGⅠ馬8頭に加え、鳴尾記念を勝った④ボッケリーニ、悲願のGⅠ初制覇なるか⑩ディープボンド、②カラテも出走しました。



単勝の人気は、イクイノックスが圧倒的1番人気(1.3倍)、2番人気にはジャスティンパレス(8.5倍)。10倍以下は2頭のみで、3番人気以降はジェラルディーナ、アスクビクターモア、ディープボンド、ボッケリーニ、ドゥラエレーデと続きました。


スタートは17頭綺麗に出揃い、スタンド前の先行争いでカラテ、ダノンザキッド、アスクビクターモアが先手を主張するが、外から⑮ユニコーンライオンが主導権を奪い取る。ドゥラエレーデも先団に加わる。ディープボンドとジオグリフは中団より前の位置、ジャスティンパレス、ジェラルディーナは後方から。そして、イクイノックスは1コーナーを回るところで後方2番手に控えた。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、ユニコーンライオンが先頭、ドゥラエレーデ2番手、3番手⑭ブレークアップ、4番手カラテ、アスクビクターモアは5番手を追走し、ダノンザキッド6番手。7番手集団には①ライラック・ディープボンド・ジオグリフの3頭が並ぶ。10番手⑦プラダリア、11番手ボッケリーニ、12番手⑯モズベッロ。ジャスティンパレス13番手、14番手ヴェラアズール、15番手ジェラルディーナ、16番手イクイノックス、最後方に⑤スルーセブンシーズ。人気上位3頭は後方待機。
内回り3コーナーで、ジェラルが早めに仕掛けたのを見て、イクイノも進出開始。先頭グループはユニコーン・エレーデ・ブレーク・アスクビ・ジェラルの5頭が一団となる。ボンド6番手、グリフ7番手、キッド9番手、ジャスパレとイクイノは中団まで押し上げる。さらに、しんがりにいたスルセブもポジションを上げた。4コーナーを回るところで、イクイノは大外に回した。
ラストの直線に入り、ユニコーンライオンが内で粘り、ドゥラエレーデも頑張り、真ん中にアスクビクターモアとジェラルディーナが抜け出しにかかる。しかし、残り200mでイクイノックスが大外から一気にライバル達を捕らえた。ジェラルディーナも必死に抵抗し、内からスルーセブンシーズ、プラダリア、ボッケリーニ、後続からジャスティンパレスも追い込んで来る。ゴール前でスルセブがイクイノの迫ったが、イクイノックスがそのまま先頭でゴールイン!世界ランク1位の実力を見せつけたイクイノックス、宝塚記念を制してGⅠ4勝目!



【宝塚記念 全着順】
1着⑤イクイノックス    2分11秒2
2着⑥スルーセブンシーズ   クビ差
3着⑨ジャスティンパレス   1馬身
4着⑪ジェラルディーナ    アタマ差
5着⑨ディープボンド     1馬身
6着⑦プラダリア 
7着④ボッケリーニ
8着⑧ヴェラアズール
9着⑬ジオグリフ 
10着⑰ドゥラエレーデ
11着⑫アスクビクターモア
12着⑭ブレークアップ 
13着③ダノンザキッド 
14着⑯モズベッロ 
15着⑮ユニコーンライオン
16着②カラテ 
17着①ライラック 

【払戻金】
単勝 ⑤ 130円
複勝 ⑤ 110円  ⑥ 560円  ⑨ 170円
枠連 3⃣-3⃣ 2,280円
馬連 ⑤-⑥ 2,340円
馬単 ⑤-⑥ 2,660円
ワイド ⑤-⑥ 970円  ⑤-⑨ 240円  ⑥-⑨ 2,930円
3連複 ⑤-⑥-⑨ 4,030円
3連単 ⑤-⑥-⑨ 13,630円



上半期を締めくくるドリームレースは、単勝1.3倍のイクイノックスが、大外から他の馬たちを力で捻じ伏せて快勝。昨年の天皇賞秋、有馬記念、ドバイシーマクラックに続き、GⅠ4連勝を果たしました。2着には10番人気の牝馬・スルーセブンシーズが入りました。向正面では最後方にいましたが、馬群を割って猛追し、イクイノックスにクビ差まで迫りました。上がり3ハロン34.6秒はメンバー最速を記録。スルセブと池添謙一騎手ともに会心のレースだったと思います。3着には2番人気のジャスティンパレス、3番人気のジェラルディーナは4着でした。
イクイノックス鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、今年のJRA・GⅠ2勝目で、宝塚記念2勝目をマーク。木村哲也調教師と馬主のシルクレーシングはこのレース初勝利を挙げています。ルメール騎手と木村厩舎と言えば、先月の日本ダービーでスキルヴィングがゴール後に急性心不全で倒れて死亡するという悲しい事がありました。この勝利はスキルヴィングへの弔い星だと思います。
前走のドバイSCでは押される形で先行し、直線突き放しての逃げ切り勝ち。この日は序盤から後方2番手に控え、3コーナーで中団まで進出し、4コーナー手前でやや膨らみかけましたが、直線は鋭い末脚でバッサリと差し切りました。ドバイ帰り、初めての関西遠征だったけど、いつも通りの強さでしたね。今回の結果を受け、現在のレーティング「129ポンド」から少しは上昇するのか?
4つ目のGⅠタイトルを獲得したイクイノックス、秋は凱旋門賞に向かわず、ジャパンカップを目標としているそうです。JCでは同世代のダービー馬・ドウデュース、2冠牝馬・リバティアイランドとの対戦が実現するかもしれませんね。ドウデュースとは秋の天皇賞で顔を合わせる可能性もあるだろうけど。今のイクイノックスの強さなら「古馬三冠」も達成できるでしょう。それに、年末まで世界ランキング1位の座を守り切ることができるのか。



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