バンクーバー五輪開幕！17日間の熱き戦いの始まりです！

2010年バンクーバー冬季オリンピックが、日本時間の13日に開幕！今回で21回目となる冬季五輪は、史上最多の82の国と地域が参加します。カナダでの五輪は1988年のカルガリー大会以来22年ぶり３回目。13日は屋内施設「BCプレース」にて開会式が行われました。屋内での開会式は五輪史上初めてだそうです。今回の開会式は、歓喜と悲しみに包まれたものでありました。


日本時間午前11時に始まった開会式は、スノーボーダーが五輪マークから飛び出し、豪快なエアを披露するところからスタート。この式典ではカナダ先住民文化の尊重、環境保護をテーマにしており、先住民族の舞踊があれば、カナダ国旗に書かれてある「メープルリーフ」が会場全体に舞っていました。入場行進では、五輪発祥国・ギリシャを皮切りにアルファベット順に参加国が入場。日本は43番目に入場し、旗手を務めるスピードスケートの岡崎朋美選手を先頭に続々と行進しました。最後にカナダの選手団が入場すると、会場の盛り上がりが最高潮に達しました。
豪華絢爛な開会式ですが、この日だけは特別なものでした。実は式直前に悲しい出来事があり、グルジア人のリュージュ選手が公式練習中に死亡する事故が起きました。この事故で亡くなったのは、男子１人乗りに出場する予定だったノダル・クマリタシビリ選手（21歳）で、ゴール直前でバランスを失うとコース脇の鉄柱に激突。全身を強打して救急車で病院に運ばれましたが、間もなく死亡が確認されました。式典では哀悼の意をこめてグルジアの選手団が腕に喪章をつけながら入場。国際オリンピック連盟（IOC）のジャック・ロゲ会長も黒いネクタイ姿で出席。五輪旗や国旗は半旗で掲げられ、選手全員が故人に対して黙祷を捧げました。
そしてクライマックスの聖火入場。パラリンピック金メダリストのリック・ハンセン氏が姿を現し、次に長野五輪スピードスケート女子500ｍ金メダリストのカトリオナ・ルメイ・ドーン氏、NHL（アイスホッケー）の元スタープレイヤーであるウェイン・グレツキー氏ら４人が聖火を受け取りました。４人が点火位置につき、４本の支柱と聖火台が立ちあがって点火する場面でトラブル発生。支柱が３本立ち上がり、ルメイ・ドーンさんの足元にあった支柱が起き上がりませんでした。バンクーバー五輪組織委員会は、このトラブルについて「純粋な機械の故障だ」と説明しています。まさかのアクシデントがあったものの、聖火は無事に点火。屋内に点火した後、グレツキー氏が屋外の聖火台にも点火しました。


いよいよバンクーバー五輪が始まりましたね～。日本はここ２大会の冬季五輪では不振で、前回のトリノ五輪はフィギュアスケートの荒川静香さんの金メダル１個のみでした。ただ今回はメダル獲得に大いに期待できる選手が何人もいます。女子モーグルの上村愛子選手、「史上最強メンバー」とも言われているフィギュアは、女子は浅田真央選手と安藤美姫選手、男子は高橋大輔選手と織田信成選手がメダルに挑みます。
他にもスピードスケートの男子500ｍの長嶋圭一郎選手ら、スノーボード・ハーフパイうの青野令選手と国母知宏選手、ノルディック複合団体のメダル獲得も期待したいですね。メダルとは関係ないけど、日本選手団最年少・15歳の高木美帆選手、女子カーリング日本代表（チーム青森）、スキージャンプの選手たち（特に葛西紀明選手）の活躍も祈るばかりです。
大会２日目の14日は、ジャンプのノーマルヒル決勝、フリースタイルスキー・女子モーグルの予選・決勝があります。ノーマルヒルは日本の４選手全てが決勝に進出を決め、伊東大貴選手が予選４位、葛西選手が６位につけ、竹内択選手は33位、栃本翔平選手は39位とギリギリで予選を通過しました。予選トップ10に入った伊東選手と葛西選手には何とか入賞してもらいたい！
女子モーグルでは上村選手、里谷多英選手、伊藤みき選手、村田愛里咲選手の４人が出場。上村選手は予選で21番スタートとなっています。モーグル会場は開幕前に雪不足が心配され、最近では濃霧が出ているそうです。地元カナダのメディアでは優勝候補の対抗馬として取り上げられた上村選手、抜群のターンとエアで日本人メダル第１号となれるでしょうか？