日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

東京五輪も終盤戦!入江聖奈が女子ボクシング史上初の金メダル!

2021年08月03日 | Sports

先月23日に開幕した「2020東京オリンピック」もいよいよ終盤戦に突入。大会12日目の3日は、両国国技館でボクシング女子フェザー級の決勝が行われ、日本から出場の入江聖奈選手が金メダル獲得に挑みました。決勝の対戦相手はフィリピンのネスティ・ペテシオ選手。ここまで強豪を次々と破ってきた入江選手、女子初の金メダリストとなったのか?


第1ラウンド、入江が左ジャブを的確に決めると、ペテシオのパンチをうまくかわす。残り22秒で右フックを当てると、残り18秒には左のジャブが綺麗にきまる。第1ラウンド終了後、5人のジャッジは全員、入江に10-9をつけた。
第2ラウンド、劣勢のペテシオが手数を増やし、開始45秒に6連打で入江をコーナーに追い詰める。入江もここはダッキングでかわす。58秒にはペテシオが左ストレートを入江の顔面にヒット。入江も残り1分にワンツー、右ボディブロー、左右の連打を確実に決める。しかし、このラウンドは4人のジャッジがペテシオに優勢をつけた。
運命の最終第3ラウンド、序盤から両者が激しい打ち合いを見せる中、入江は1分9秒に右のパンチ、1分35秒近くに右アッパーが出る。ペテシオも打ち返すが、入江も打ち負けていない。残り1分を切って右ボディと右フックでペテシオにダメージを与える。残り30秒辺りで左右の連打とボディ攻撃で攻め立て、最後まで攻めの姿勢を見せて試合終了。
金メダルの行方は判定に委ねられ、結果は5-0で入江の勝利!入江聖奈がこの種目を制しました!




入江選手がすごい事をやってくれました。ボクシング競技で金メダルを獲得したのは、桜井孝雄さん(1964年東京五輪バンタム級)、村田諒太さん(2012年ロンドン五輪ミドル級。現・WBA世界ミドル級スーパー王者)に次いで3人目ですが、女子選手としては初めての快挙です。
相手のペテシオ選手も世界選手権で優勝の実績を持っていましたが、格上の選手に有効打を与え続けました。3ラウンドの終盤には、ペテシオ選手が疲れた表情を見せてました。恐らく入江選手の右ボディが効いたのでしょう。

入江選手は今大会、1回戦はエルサルバドルの選手に5-0で勝ち、2回戦もチュニジアの選手に完勝。準々決勝戦ではルーマニア人選手と戦い、3-2の僅差で判定勝ちを収め、メダルを確定。準決勝のアーティングストール(英国)戦も接戦を制しました。ベスト8とベスト4は僅差でしたが、決勝はユナニマスデシジョンで勝利。終盤の猛攻がジャッジに評価されましたね。

X JAPANの「紅」に乗って白い水泳帽姿、笑顔で入場する姿が特徴的な入江選手。小学生時代からボクシングをはじめ、中学時代は駅伝でも活躍。好きな動物はカエルで、五輪が終わった後は「カエル探しの旅に出たい」と宣言。金メダルが決まった瞬間のジャンプは、まさにカエルそのものでした。
ボクシングでメダルを獲得した選手はその後にプロに転向することが多いんですが、入江選手は「大学を卒業したらボクシングをやめて就職する」とのこと。「カエル関係の仕事がない」と仰ってましたが、カエルを飼っている水族館か動物園、カエル飼育キットを販売している会社ならありますが・・・。

今回のボクシング競技で、日本勢は入江選手以外にも、男子フライ級の田中亮明選手、女子フライ級の並木月海選手が銅メダル以上を確定。並木選手も海外の大会で優勝した経験を持ち、世界選手権で3位入賞。準々決勝ではリオ五輪銅メダリストに勝っているから、入江選手に続いての金メダルも夢ではありません。

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