ペナントレース再開後いまだ未勝利、現在6連敗中と「どん底」に陥っている福岡ソフトバンクホークス。22日から日本ハムファイターズとの3連戦が行われておりますが、先発投手が打たれて最下位相手に連敗。すでに2カード連続負け越しが決まっております。今は南アフリカワールドカップがあるから特に問題は無いけど、普通だったらノイローゼになってますよ。これ以上の連敗は絶対に避けたい24日は、ソフトバンクがプロ3度目の先発に挑む山田大樹、日本ハムは八木智哉の先発で始まりました。
この日のスタメン
1(遊)川崎宗則
2(二)本多雄一
3(左)松中信彦
4(右)多村仁志
5(指)オーティズ
6(三)ペタジーニ
7(一)松田宣浩
8(中)長谷川勇也
9(捕)田上秀則
(投)山田大樹
1軍に復帰した松田が7番ファースト、田上が9番捕手で先発出場を果たしました。
初回、山田が日ハム打線を3者凡退に抑えたその裏、ホークスは本多のヒット、多村の四球で2死1,2塁と先制のチャンスを迎えましたが、ペタジーニが空振り三振に倒れて2者残塁。先発の山田は2回にヒットを2本浴びながらも無失点、3回はこの日2度目の3者凡退の好投を見せます。
山田を援護したいホークス打線は、2回と3回に日ハム先発・八木の前に3者凡退に抑えられていましたが、4回に1死から多村が初球の変化球を左中間に弾き返すと、俊足を飛ばして2塁に到達。多村の好走塁のあと、ペタジーニがセンター前にはじき返すタイムリーヒットで多村が生還して1点を先制します。なおもオーティズ四球で1死1,2塁の場面で、松田が左中間フェンス直撃の3塁打で2点を追加すると、長谷川のレフト犠牲フライで4点目。この回2本のタイムリーなどで4点を奪いました。
4点の援護を貰った山田は、5回以降も日ハム打線の反撃を許しません。5回は先頭の糸井に四球を与えたあと、二岡を併殺打に打ち取ります。6回は打たせて取るピッチングで3者凡退、7回と8回には2死からヒットを許すも後続を抑えて0点。8回まで投げ終えて無失点とプロ初勝利&初完投初完封も見えてきたか。
8回裏、2死から多村が死球で出塁すると、ペタジーニがファウルで粘った後、日ハム3番手・宮西の9球目のストレートを打ち返し。左中間を深々と破る2塁打。1塁から多村が生還してようやく5点目!なおも2死2塁で途中出場・森本学がライトの頭上を越える2塁打でさらに1点追加。6-0と日ハムを突き放して9回へ。
9回を抑えれば完封勝利となる山田は、先頭の田中賢介を2塁フライに打ち取るが、森本稀哲のヒット、稲葉には死球とピンチを背負う。そして小谷野にレフト前タイムリーを浴びて完封の夢が潰えてしまった。結局山田はここで降板。2番手で登板した摂津が後続の2人を連続三振に仕留めて試合終了!ホークスが6-1で日ハムを下し、連敗を6でストップしました。
パシフィック・リーグ公式戦 2010/06/24(木)
ソフトバンク-日本ハム 9回戦
(日本ハム5勝4敗、ヤフードーム、18:01、27143人)
F 000 000 001 1
H 000 400 02X 6
【投手】
(日)八木、加藤武、宮西-鶴岡、大野
(ソ)山田、摂津-田上
【責任投手】
(勝)山田3試合1勝1敗
(敗)八木3試合2敗
いやぁ~ホークスが勝つのはホントに久しぶりですな。チームにとっては13日の巨人戦以来約12日ぶり、ペナント再開後初勝利を挙げました。これで良い形で日本VSデンマーク戦が見られます。この1勝を機に再び連勝し始め、首位・西武と2位のロッテとの差を少しでもいいから縮めておきたいところです。
この日の先発・山田大樹の成績は、9回途中まで打者31人に対して134球、被安打6・4奪三振・2四死球・1失点という内容。3度目の先発登板でうれしいプロ初勝利を飾りました!8回まで無失点の好投を見せ、完封勝利の可能性もあったんだけど、9回に打たれてしまいました。マジ惜しかったなあ。育成枠出身の投手が白星を挙げたのは、パリーグでは史上初めてとなります。この歴史的1勝は、パリーグの育成選手たちに夢と希望を与えたのではないでしょうか。
打撃陣は全体で7安打で6得点。この日はペタジーニが2安打2打点の活躍。前日は狭い北九州球場で今季3号本塁打を放ち好調をキープ。チームが不振の中で奮闘してます。松田は復帰後初打点となる2点タイムリー3塁打。この2人のバットがチーム再浮上のカギを握るといいんですがねえ。
金曜日からは仙台に乗り込み、クリネックススタジアム宮城で東北楽天ゴールデンイーグルストの3連戦。この3連戦には杉内と和田の2枚看板が先発予定。杉内に至っては最近調子が良くない、しかも次は苦手な楽天戦。苦手なチームに再び勝利して10勝目を挙げてもらいたいものだ。初戦の予告先発ですが、楽天はエースの岩隈、対するソフトバンクは新外国人のダービンが来日初先発。ダービンは2軍戦で2勝0敗、防御率1.57の好成績。不調の先発陣の救世主となれるでしょうか?