日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

障害界の歴史が動いた!メイショウダッサイがオジュウチョウサンの中山GJ6連覇を止める!

2021年04月17日 | 競馬

牡馬クラシック第1戦・皐月賞を前日に控えた17日は、中山競馬場で春の最強ジャンパー決定戦・第23回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m 8頭立て)が行われました。中山グランドジャンプ5連覇中の④オジュウチョウサンが6連覇を目指せば、昨年末の中山大障害を制した⑥メイショウダッサイが「絶対王者越え」に挑戦。2強以外にも京都ジャンプステークスでオジュウに勝った③タガノエスプレッソ、中山大障害2着②ケンホファヴァルト、阪神スプリングジャンプ2着⑦スマートアペックスなどが参戦しました。




スタート直後にオジュウチョウサンがいきなり先手を奪うが、最初の5号障害はケンホファヴァルトが先頭で飛越。1周目のスタンド前のところで、タガノエスプレッソとオジュウチョウサンの2頭が並び、3番手スマートアペックス、ケンホファヴァルトは2号障害手前で4番手に下がり、5番手メイショウダッサイ、6番手⑤マイネルプロンプト。その後は⑧シンギングダンサー、①ヒロシゲセブンと続く。
1,2コーナー中間の3号障害→2コーナーのバンケット→向正面のところで、エスプレッソ単独先頭、オジュウは2番手につけ、ダッサイはホファヴァルトをかわして4番手に進出。8頭は向正面真ん中のバンケットを下って最初の大障害コースへ。大竹柵障害をオジュウとエスプレッソが同時に飛越すると、ダッサイは4,5番手あたりで飛び終え、最後方のヒロシゲセブンまでクリア!
最初の難関を乗り越え、左回りになった時点で、タガノエスプレッソ先頭、オジュウチョウサン2番手、スマートアペックス3番手、メイショウダッサイは4番手。5番手ケンホファヴァルト、6番手マイネルプロンプト、7番手シンギングダンサー、最後方ヒロシゲセブンという順番。
3コーナーのバンケットを過ぎて、2度目の大障害コース。今度は赤レンガの大生垣障害をエスプレッソとアペックスが同時に飛越した直後、オジュウ3番手、ダッサイ4番手で飛越。最後方まで飛越を終え、ここも落馬なし。
巡回りに戻り、3号障害でアペックスが一旦先頭に立ったが、2コーナーの坂でまたエスプレッソが抜き返す。芝の外回りコースに入り、オジュウは3番手、ダッサイは4番手でオジュウをぴったりマークしている。その後ろからはホファヴァルトとプロンプトも先団グループに追いつく。
3コーナーを回り、エスプレッソが後続を離しにかかるが、ダッサイが外から差を詰める。オジュウは3,4コーナー中間のハードル障害の手前で4番手まで下がると、飛越直後に6番手まで後退。これはまずいぞ。4コーナーを回るところで、エスプレッソ先頭、ダッサイが2番手、ホファヴァルト3番手、プロンプト4番手、アペックスは内側5番手、6番手のオジュウは大外に回したが、前との差が離れてしまう。
ラスト直線の最終障害、タガノエスプレッソが先頭、メイショウダッサイ2番手、ケンホファヴァルト3番手で続々と飛越。オジュウチョウサンは万事休す!残り200mでダッサイが先頭に立ち、あとは引き離すだけ。ホファヴァルトがエスプレッソをかわして2番手に浮上したが、メイショウダッサイが先頭でゴールイン!中山大障害に続いてのJ・GⅠ連勝です!


【中山グランドジャンプ 全着順】
1着⑥メイショウダッサイ 4分50秒1
2着②ケンホファヴァルト  4馬身
3着③タガノエスプレッソ  2馬身1/2
4着⑦スマートアペックス  7馬身
5着④オジュウチョウサン  1馬身1/4
6着⑤マイネルプロンプト
7着①ヒロシゲセブン 
8着⑧シンキングダンサー

【払戻金】
単勝 ⑥ 180円
複勝 ⑥ 110円  ② 280円  ③ 200円
枠連 発売なし
馬連 ②-⑥ 1,400円
馬単 ⑥-② 1,560円
ワイド ②-⑥ 350円  ③-⑥ 230円  ②-③ 850円
3連複 ②-③-⑥ 1,730円
3連単 ⑥-②-③ 4,810円


オジュウチョウサンが絶対王者として君臨してきた障害界ですが、歴史が変わる瞬間が来ました。昨年の最優秀障害馬・メイショウダッサイが、オジュウチョウサンを破って中山GJを制しました。2着のケンホファヴァルトはまたも大舞台で銀メダル。3着には3番人気のタガノエスプレッソが入りました。結果的には中山大障害と同じ順位となりましたね。
前回覇者のオジュウチョウサンは5着に敗れ、6連覇の偉業はならず。序盤から先行策を取ったんですが、終盤にペースが落ちて、残り2つの障害の手前で後退してしまいました。前走の京都ジャンプステークスで3着と敗戦、挽回を狙ったGJでは王座陥落。長い間障害界を牽引してきたスーパーホースも今年で10歳。引退の二文字も見えてきたのか?

J・GⅠ2勝目のメイショウダッサイは、これで重賞4連勝を達成。鞍上の森一馬騎手と飯田祐史調教師はグランドジャンプ初制覇。森一馬騎手は先月結婚を発表し、JRA通算100勝も達成。公私ともに絶好調ですね。
ダッサイはパドックの時はオジュウに続く2番人気でしたが、レース直前になって1番人気。レースではオジュウより後ろの位置に進め、芝コースでオジュウにぴったりマーク。最後は直線の上り坂で一気に突き放しました。最強馬を下し、名実ともに障害界の王者となったメイショウダッサイ。今後も連勝を伸ばし、王者の片鱗を見せられるか期待したいです。



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