日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

大阪の一番長い日① ~大阪国際女子マラソン編~

2008年01月28日 | Sports

1月27日、大阪は女子マラソンと大阪府知事選挙という、2つの決戦が行われました。大阪国際女子マラソンは、福士加代子の初マラソンに加え、加納由理、原裕美子、森本友が北京五輪の代表枠を懸けて争われました。そして大阪府知事選挙では、前任の太田房江さんの後継者争いで橋下徹氏と熊谷貞俊氏など5人が立候補しました。

まず、大阪国際女子マラソンのほうから。レース直前に前回王者・原裕美子が体調不良で欠場と波乱含みの大会となった今回のレース。今年は初マラソンの福士に注目が集まりました。
スタートの長居スタジアムで先頭集団の中にいた福士は、スタジアムを後にした時点で先頭に躍り出るとそのまま独走態勢に。
先頭を行く福士は5kmを16分34秒、10kmを33分11秒で通過。5~10キロまでのスプリットは16分37秒くらい。15キロ通過地点で2位集団との差は1分30秒まで離した福士は、20キロの御堂筋を1時間6分52秒、2位集団に500mの差を拡げて首位で折り返します。ここで第2集団に異変が。前回3位の加納由理が20キロ手前で棄権。
レースも後半戦に突入。福士は25キロを1時間23分56秒(スプリット:17分4秒)。大阪城内でも独走し続け、このまま逃げ切っていくのか?ところが、優勝に暗雲立ち込める事態が起きる。30キロを1時間41分25秒で通過したものの、25~30キロまでのスプリットは17分29秒とペースが落ちた。一方2位集団は、一般参加の扇まどか(十八銀行)と大平美樹(三井住友海上)が離脱。森本友(天満屋)、マーラ・ヤマウチ(イギリス)、モンビ(アルゼ)の3人に絞られ、ペースダウンの福士を追走する。そしてマーラが抜け出すと、35キロ手前で福士を交わして首位に躍り出ます。2位に後退した福士は、森本、モンビ、大平にも抜かされ一気に順位を大きく落としました。
レースは、先頭を行くマーラを森本が追い上げる展開に。マーラは長居公園内に入ったところで苦しくなる。森本は最後まで追走を続けるも、マーラがなんとか逃げ切って優勝。森本は24秒差まで詰めたものの結果は2位。以下、モンビ、大平、扇がゴール。完全に動きが鈍くなった福士は、競技場手前で転倒。トラックに入っても転倒してしまう。それでも大声援に応えるよう必至にゴールを目指すが、ゴール前でまたも転倒。タイムも順位も関係ない。ゴールできればそれでいい。そして遂に福士はゴール。タイムは2時間40分54秒。19位の成績で初マラソンは終わりました。

最終結果
1位 マーラ・ヤマウチ 英国
  2時間25分10秒
2位 森本友 天満屋
   2時間25分34秒
3位 ジュリア・モンビ アルゼ
   2時間26分00秒
4位 大平美樹 三井住友海上
   2時間26分09秒
5位 扇まどか 十八銀行
  2時間26分55秒
6位 リディア・シモン
   ルーマニア 2時間27分17秒
7位 奥永美香
   九電工 2時間27分52秒
8位 藤川亜希 資生堂
   2時間28分06秒
9位 コンスタンティナ・トメスク ルーマニア
   2時間28分15秒
10位 クリステル・ドネ フランス
    2時間28分24秒


優勝したマーラ・ヤマウチ選手は、この大会がマラソン初優勝。駐日英国大使館の外交官を経てマラソンデビュー、日本人男性と結婚して山内姓を名乗るようになりました。2年前に拠点を東京に移し、昨春からセカンドウィンドAC所属となった選手です。優勝インタビューでは流暢な日本語を披露したマーラ選手、北京五輪イギリス代表の切符も確実でしょう。北京でも"マラソン版青い目の侍”を応援したいですね。
2位の森本選手は、2時間25分34秒で日本人トップ。ただ、このタイムだと北京行きは厳しいでしょう。本人は自己ベストが狙えず不満だそうです。不完全燃焼の大阪となった森本選手、次頑張って欲しい。
19位でゴールした福士加代子は、前半はハイペースで飛ばし、2時間21分台も期待されたんですが、30キロ以上に失速してしまいました。最後は足元がふらふら、競技場が見えてからは頭の中が真っ白になり、記憶がなかったそうです。前半のハイペースもそうですが、マラソンの経験不足、距離不安というのもあると思います。マラソンで北京行きはなりませんでしたが、この借りはトラック競技で返してもらいたい。あと、今回の失敗を反省にして、またマラソンに挑戦して欲しいと思います。とにかく今はお疲れ様でした。

北京五輪女子マラソン代表争いは、3月の名古屋国際女子マラソンで全てが決まります。名古屋では高橋尚子、坂本直子、弘山晴美、橋本康子が出場予定。今回欠場した原裕美子も参戦してくるに違いない。この大会で優勝+好タイムなら北京五輪代表は決定的。最後の一枚を争うサバイバルレースでもありますが、大崎千聖や中村友梨果といった若手ランナーVS高橋、弘山、大南敬美、大島めぐみ等のベテランによる世代闘争レースになりそう。果たして、名古屋ではどんなサプライズが待っているのか?


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