日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ボクシング・村田諒太&レスリング・米満達弘が金メダル獲得!

2012年08月13日 | Sports

8月12日・日曜日は、早朝にボクシング男子ミドル級で村田諒太選手が金メダル、夜にはレスリング男子フリースタイル66kg級の米満達弘が金メダルを獲得しました!五輪最終盤になって日本人金メダリストが続々と誕生しています!



ボクシングミドル級の村田諒太選手は、10日の準決勝で勝利し、日本人選手48年ぶりの決勝進出と同時に銀メダル以上を確定。迎えた決勝戦は、ブラジルのエスキバ・ファルカンと対戦しました。
試合は第1ラウンドから打ち合いの展開となり、村田はボディーブロー中心、ファルカンは細かい連打で顔面を捉えます。村田は開始50秒過ぎに右アッパー、1分25秒には右ストレートを顔面にクリーンヒット。さらにボディ連打→右ストレートを見せる。第1ラウンドは村田が優位に進め、5-3と2点リード。
続く第2ラウンドは、ファルカンが主導権を握り、村田は相手のパンチで顔面が腫れるが、残り1分のところで右パンチをヒット。残り45秒で鼻血が出るも支障なし。ファルカンは2分20秒に左フックをヒットさせると、ラスト30秒で3連打を放つが、村田がしっかりガード。このラウンドは5-4でファルカンが取ったが、2ラウンド合計で9-8と村田1点リード。
最終第3ラウンド、ファルカンがワンツーを見せるが、ホールディングの反則を取られ、村田にポイントが与えられる。村田はボディから右のショートパンチをヒットさせると、右のボディとフックを放つ。残り1分、村田が連打を浴びた後、ロープに詰められてピンチを迎える。しかし、ショートパンチとボディーブローを打ち返す。残り10秒で村田が右ストレートをクリーンヒットさせると、ファルカンの猛攻を凌いで試合終了。
勝負は判定にもつれ込み、判定の結果14-13で村田が勝利し、金メダルを獲得しました!

日本アマチュアボクシング界の悲願がついに達成されました!日本に48年ぶりの金メダリスト、しかも重量級から生まれました。ボクシングの金メダルは東京五輪のバンタム級・桜井孝雄さん以来史上2人目、ミドル級では村田選手が初めてとなります。決勝戦は1点差決着という厳しい戦いでしたが、ボディ攻撃と右のパンチでポイントを重ね、ファルカン選手の反撃を凌ぎきりました。もし最終ラウンドの反則が無かったら、金メダルは無かったかもしれません。
村田選手は2008年の北京五輪で出場権を逃して一度は引退を決意しましたが、その後に現役復帰。2011年の世界選手権で銀メダルを獲得し、五輪でもメダル候補となっていました。日本人は欧米人より体格面で劣っていて、重量級では不利だと思ってましたが、それを乗り越えての偉業です。アマチュアで頂点を極め、プロ転向も期待されるけど、村田選手は「ほぼない」と否定的。26歳という年齢を考えると、やや遅めかもしれません。プロに入ったとしたら、アマチュア時代の実績、それに端正なルックスで人気が出そうな感じもしますが。
男子ボクシングはミドル級で村田選手が金メダル、バンタム級で清水聡選手が銅メダルを獲得。メダルなんて取れないだろうと思われた競技で、2人のメダリストが生まれました。今後もアマチュアボクシング界に村田選手みたいに世界で活躍する選手が現れるといいですね。村田選手、金メダルおめでとうございます。



そして大会最終日の12日は、レスリングの男子フリースタイル66kg級に米満達弘選手が出場しました。
米満選手は初戦の2回戦で、キューバのリバン・ロペスヌネスと戦い、第1ピリオドは開始50秒に米満がタックルで相手の左足を取り、1分8秒に場外へ押し出して1ポイント。 残り10秒にロペスヌネスがタックルを狙うも、米満がかわし、第1ピリオドを先取。続く第2ピリオドでは、開始30秒にバックを奪われ1点取られますが、1分15秒に米満が片足タックルからバックを取って1点返します。このピリオドは1-1の同点で終わりましたが、ラストポイントを取った米満が制し、セットカウント2-0で勝利。
3回戦のハイスラン・ベラネス(カナダ)戦は、第1ピリオドは延長の末、ベラネスが制します。しかし第2ピリオド、米満が片足タックル→バックで1点を奪い、この1点を守り切ります。1-1で迎えた最終ピリオド、開始30秒に米満がタックル→バックで1点を奪うと、相手の反則手1点追加。さらに58秒、正面タックルで場外へ押し倒して3点追加。このまま逃げ切って2-1で準決勝進出。
準決勝はジャブライル・ハサノフ(アゼルバイジャン)と対戦。第1ピリオド1分10秒、米満がタックル→返し技で相手に背中をつけて2点獲得。残り30秒でハサノフが米満の右足を取るも、米満が踏ん張り反撃を許さず。続く第2ピリオド、米満の片足タックル→バックで1点が入り、そのまま逃げ切り、2-0で決勝進出。
そして決勝戦。相手はインドのスシル・クマール。第1ピリオドは、立ち上がりから膠着状態が続きましたが、52秒に米満が片足タックルを仕掛け、バックに回って1点先制。1点を追うクマールはタックルを狙うも、米満が凌いで、第1ピリオドは米満が制します。第2ピリオド、米満が25秒過ぎにタックルで相手を持ち上げると、豪快に叩きつけて3ポイントを奪います。その後バックで1点返されるも、リードを守り切り試合終了。セットカウント2-0でクマールを下して金メダル!


ロンドン五輪最終日も日本人金メダリストが誕生。「日本男子レスリングのエース」と言われている米満選手が、五輪初出場で金メダルを手にしました。初戦で苦手な選手を下し、決勝では豪快な投げ技で3点を奪いました。あの場面は見ていてスカッとしましたね~。吉田沙保里選手も真っ青ですわ(それは言いすぎ)。レスリングを見ていると、場外へ押し出したり、バックで得点を取るのが多いけど、投げ技こそレスリングの醍醐味じゃないでしょうか。
男子レスリングでの金メダルは、1988年のソウル五輪以来6大会ぶり。小林孝至さんの「金メダル紛失事件」が原因で金から遠ざかっていましたが、24年後に米満選手がやってくれました。これで日本は今大会通算38個目のメダルとなり、2004年のアテネ大会を抜いて歴代最多記録。さらに日本が五輪初出場から100周年の記念の年に通算400個目のメダル獲得です。米満さん、何か持ってますな。

17日間に渡って行われたロンドンオリンピックは、閉会式を残すのみ。次回は今大会の総括&勝手に個人賞を発表したいと思います。



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