東アジアサッカー選手権は女子最終日。ここまで2連勝中の女子日本代表は中国と対戦しました。引き分けでも優勝が決まる試合で3-0と快勝し、27年目にして悲願のタイトルを手にしました。
日本は試合開始早々、荒川恵理子のパスから永里優季がシュートを放ちますがキャッチされます。3分後にも永里はシュートを狙いますがボールはサイドネットに。さらに左サイドにいた宮間あやのクロスに大野忍が合わせますが、GKにキャッチされました。そして迎えた前半19分、近賀ゆかりのパスを受けた永里が抜け出してクロス、これを大野が合わせて日本が先制します。
日本に勝つしか優勝は無い中国は、カウンター攻撃&ロングボールでチャンスを作りますが、日本の集中した守備の前に同点ゴールが奪えません。
日本は宮間と永里が相次いでミドルを放ちますが、いずれも中国GKにキャッチされます。一方の中国は、クリアボールのこぼれ球にハン・ドゥアンが走りこみますが、日本GK・山郷のぞみがキャッチします。35分、右サイドのシー・カイシャの低いクロスにシュー・ユアンが頭で合わせますが、ボールは枠を捉えることができず。
39分、永里が左足で狙いましたがGKに弾かれCK。CKで荒川が合わせるも相手にクリアされました。41分、宮間のFKから数選手が滑り込んでいきますが、相手にクリアされCK。42分、澤穂希がボールを奪うとミドルシュート、ボールはポストに直撃しますが、大野が胸で押し込んで2点目!前半は日本が2点リードで折り返し。日本は攻守ともに内容が良いですね。
後半、中国は2人選手を代えてきました。選手を代えたことで悪い流れを断ち切れるか?開始早々に立て続けにCKを獲得しましたが、日本がこれらをクリアします。3分、ハン・ドゥアンが突破を図りますが、池田浩美がスライディングで阻止!ペナルティエリアギリギリのところでしたが、ホイッスルは無し。日本守備陣、高さでは劣りますが集中力では負けません。
日本は後半7分、荒川のパスに永里が切り込んでシュートを放ちましたがGKに弾かれました。後半10分、宮間のパスに抜け出した大野が右サイドでクロスを上げると、永里が頭で合わせて3点目!これで優勝がグッと近づいた!
15分、近賀のロングパスに大野が受けると右サイドを駆け抜けてクロス、これを受けたフリーの荒川が合わせるも、惜しくも外してしまいしました…。決めるべきところで外してしまうなんて…。18分、FKから宮間が狙っていきますがボールはゴール左へ。21分、荒川が抜け出してシュートを放つもキーパーにキャッチされます。ここで日本は荒川に代えて安藤梢を投入。23分、大野のクロスに永里が狙うもダメ。
26分、中国は反撃のチャンスを掴みますが、1点を返すことが出来ず。日本は岩清水がロングシュートを狙うも大きく外れ、今度は宮間がクロスを上げるが、選手が重なり合ってシュートが打てず。33分、大野OUT丸山桂里奈IN。中国もペナルティエリア圏内まで進むも、日本の壁を破ることができません。35分、安藤がミドルを放ちますが、ボールはバーに直撃。こぼれ球に丸山が詰めるがシュートまで行かず。
試合も残り10分を切って、いよいよ日本の優勝のカウントダウンが始まりました。38分、丸山の刻んだあとのシュートが相手に直撃、こぼれ球に永里が狙うも失敗。その後宮間が左側でシュートを狙うもキャッチされました。41分、柳田美幸のクロスに安藤が合わせますが、外れました。43分、永里に代えて宇津木瑠美を投入。その宇津木はロスタイム直前に相手選手からボールを奪うと、ドリブルで駆け上がりますが倒されてFKを獲得。FKは中国がクリアしてCK。中国はラストチャンスに懸けますが最後まで1点を返すことが出来ず。そして歓喜のタイムアップ!3-0で中国に勝利!3連勝で東アジア選手権を制しました。
今回の試合は攻守ともに内容と結果が素晴らしかったです。守備陣は2試合連続で無失点、ピンチらしいピンチは前半35分のみ、後は中国のカウンターを封じました。
攻撃陣は大野が全得点に絡み、2得点1アシストの活躍を見せました。ゴールシーン以外でも右サイドを駆け上がって再三に渡ってチャンスを作り上げていきました。3点目のアシストを決めれば、後半15分の決定的な場面でもクロスを上げていました。大野は今大会通算3得点で女子得点王に輝いています。いまや日本代表のエース格となった大野選手、北京五輪でも素晴らしいゴールを期待していますよ!
女子は3戦全勝・勝ち点9の文句無しの優勝を果たしました。北朝鮮戦での奇跡の逆転勝利の勢いが失われることは全くありませんでした。もしあの時引き分けていたら、優勝は無かったと思います。それに中国VS北朝鮮が引き分けたのも良かったかも。
最終順位
1位:日本 勝点9 得失点差+6
2位:北朝鮮 勝点4 得失点差+3
3位:中国 勝点4 得失点差-2
4位:韓国 勝点0 得失点差-7
今大会の最優秀選手には澤穂希選手が獲得。また、男女の合計勝ち点で争われる総合部門で、勝ち点14を獲得した日本が総合優勝を果たしております。女子の勝ち点9は本当に大きかったですね。次は男女アベック優勝してほしいんですが、やるのだろうか?
これで東アジアの頂点に立ったなでしこJAPAN、北京五輪での戦いぶりにも注目したいです。
勝点14で男子5は情けないですね。