開幕まであと2日に迫った「2020 東京オリンピック」。21日は女子ソフトボールと女子サッカーが始まりました。日本選手団に勢いづけるためにも、白星スタートと行きたいところでしたが・・・。
2008年の北京大会以来、13年ぶりに正式種目に復帰した女子ソフトボール。2度目の金メダルを目指す日本は、福島あづま球場でオーストラリア代表と対戦。
日本はエースの上野由岐子投手が先発で登板しますが、1回に先頭打者に内野安打を許すと、四球と死球で満塁のピンチを背負い、豪州5番・フォーキンに押し出し死球を与える。3連続四死球で先制点を献上しますが、後続を抑えて1点で切り抜けます。
日本はその裏、2死2塁で4番・山本優選手がライト前ヒット。2塁走者が本塁に突入→相手の走塁妨害で1-1の同点に追いつきます。
3回、日本は2死2塁の場面で3番・内藤実穂選手が豪州先発・パーナビー投手の4球目を捉え、センターに高く上がった打球はフェンスを越えて2ランホームラン!日本が3-1と勝ち越しに成功。
さらに4回、先頭打者が相手のエラーで出塁すると、6番・藤田倭選手が2球目を振り抜き、レフトへの2ラン本塁打を放って2点追加。この後、2本のヒットで1,3塁とチャンスを作り、1番・原田のどか選手の犠牲フライでもう1点追加。6-1と豪州を突き放す。
5回表に日本が3つの四死球で2死満塁のピンチを迎えるも、日本の2番手・後藤希友投手がフォーキンを三振に退けて得点を許さず。その裏、日本は先頭打者が四球を選び、続く4番・山本が4球目をすくい上げ、センターのフェンスを越える2ラン本塁打!日本にこの試合3本目のホームランが飛び出して8-1。7点差となったところでコールドゲーム成立。(※3回まで15点、4回まで10点、5回以降7点差以上でコールド)一発攻勢で開幕戦に快勝した日本、「連覇」へ好発進です。
2大会ぶりの五輪出場となる女子サッカー日本代表は、札幌ドームでカナダ代表と対戦。2011年の女子サッカーW杯優勝から10年、自国開催の五輪で再び世界一に挑みます。
試合は序盤から動きます。前半5分、カナダは右サイドでMFプリンスがグラウンダークロス→FWシンクレアのシュートは一旦ポストに当たるも、跳ね返りを再びシンクレアがゴールに押し込み先制。日本、立ち上がりに失点を喫してしまいます。
1点を追いかける日本ですが、前半はカナダの前にビッグチャンスを作れず。後半にFW田中美南を投入すると、開始直後に左サイドのMF長谷川唯のクロス→反応した田中がペナルティエリア内で相手GKと交錯してPKを獲得。決まれば同点チャンスを迎えますが、田中のシュートはGKに阻まれ同点ならず。
後半15分、カナダは左サイドのクロス→ゴール前の混戦から最後はMFベッキーが合わせて2点目かと思われたが、オフサイドで無得点。日本にとっては命拾い。
このまま無得点で終わるかと思われた後半39分、日本は右サイドで長谷川が前線へロングパスを入れると、FW岩渕真奈がDFラインの裏へ抜け出すと、そのまま右足を振り抜き同点ゴール!エース岩渕が日本を救います。後半アディショナルタイムに日本が大きなチャンスを作るも、勝ち越し点は奪えず。試合は1-1の引き分けに終わり、勝ち点1を獲得しました。
というわけで、女子ソフトボールは幸先の良いコールド勝ち、女子サッカーはカナダに辛くも引き分けに持ち込みました。本当だったら両方とも勝ったら最高だったなぁ。ソフトボールの方はエースの上野投手が立ち上がりに苦しみましたが、2回以降は無失点ピッチング。4番の山本選手がホームランを含む2安打3打点の活躍を見せました。3本塁打と打線が爆発した感じだけど、それ以前に相手の守備のミスが目立ってて、そこを上手く突いてましたね。白星発進のソフトボールは、22日にメキシコ代表と対戦予定です。
なでしこジャパンの方は、前半立ち上がりに失点され、自国開催の初戦のプレッシャーもあってか、同点のチャンスでPK失敗と嫌な流れで進みましたが、なでしこの10番を背負う岩渕選手が、最悪なムードを断ち切る快心の一撃を放ちました。その岩渕選手は直前の強化試合から5試合連続ゴールと絶好調。背番号10の選手は大事な時に決めてくれます。なでしこジャパンは23日の2戦目にイギリス代表と戦います。勝ち点3が欲しいところだけど、イギリス(イングランド中心)も格上なので厳しい試合になりそうだなぁ。