日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

スタニングローズがオークスの雪辱を果たし、最後の1冠奪取!スターズオンアースは3着敗戦。

2022年10月16日 | 競馬

3歳牝馬三冠の最終戦・第27回秋華賞(GⅠ・芝2000m 16頭立て)が16日、阪神競馬場で行われました。桜花賞とオークスの2冠を獲得した⑨スターズオンアースが、デアリングタクト以来となる牝馬三冠制覇に挑戦。スターズ以外にも、紫苑ステークス優勝⑦スタニングローズ、ローズステークス覇者⑩アートハウス、オークス3着⑧ナミュール、桜花賞2着⑫ウォーターナビレラ⑯プレサージュリフト、②ライラック、オークスで放馬⑮サウンドビバーチェ、3連勝中⑤ストーリア、フローラステークス優勝⑬エリカヴィータなどが参戦しました。


単勝のオッズは、1番人気がスターズオンアース(3.0倍)、2番人気ナミュール(3.3倍)、3番人気スタニングローズ(5.7倍)、4番人気のアートハウス(6.7倍)まで10倍以下。その後はプレサージュリフト、ライラック、①ウインエクレール、エリカヴィータ、ストーリアと続きました。

スタンド前のスタートで、スターズオンアースが少し出遅れて後方からの競馬となる。前の争いでは、⑭ブライトオンベイスがウォーターナビレラをかわして先手を奪う。サウンドビバーチェが2番手につけ、アートハウスとスタニングローズは4,5番手。ウインエクレールとストーリアは中団につけ、注目のスターズオンアースは後方3番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に差し掛かり、プライトオンベイスが先頭、2番手にサウンドビバーチェ、3,4番手のところにウォーターナビレラとアートハウスが並走。その後ろの5,6番手の位置にスタニングローズと③タガノフィナーレが並んでいる。7番手⑪エグランタイン、8番手⑥メモリーレゾン、9番手ウインエクレール、その外側10番手にナミュールが控えている。中団より後ろの位置にはストーリア・④ラブパイロー・エリカヴィータが固まり、スターズオンアースは14番手、15番手プレサージュリフト、最後方にライラックが追走する。
内回り3コーナーを過ぎて、ベイスが先頭で引っ張るが、外からビバーチェが並びかける。ハウスがナビレラを抜いて3番手に浮上し、スタニング5番手変わらず。エクレールとナミュールは中団馬群、プレサージュ後方3番手、スターズは最後方に下がった。この位置だと三冠は厳しそうだ。
4コーナーを回って直線コースに入って、サウンドビバーチェとアートハウスの2頭が競り合うところを、スタニングローズが2頭まとめて捕らえにかかる。残り200mを切ってスタニングがわずかに先頭、後続からナミュールが猛追し、スターズオンアースも馬群を捌いて追い上げる。残り100mでスタニングが抜け出し、ゴール前でナミュールとスターズが襲い掛かるが、スタニングローズが追撃を抑えてゴールイン!2着争いはナミュールがわずかに優勢、スターズオンアースは3番手入線。



【秋華賞 全着順】
1着⑦スタニングローズ    1分58秒6
2着⑧ナミュール        1/2馬身
3着⑨スターズオンアース    ハナ差
4着⑥メモリーレゾン      2馬身
5着⑩アートハウス       ハナ差
6着⑪エグランタイン
7着⑮サウンドビバーチェ
8着⑤ストーリア
9着⑯プレサージュリフト
10着②ライラック
11着①ウインエクレール
12着⑫ウォーターナビレラ
13着⑬エリカヴィータ 
14着④ラブパイロー 
15着③タガノフィナーレ
16着⑭ブライトオンベイス

【払戻金】
単勝 ⑦ 570円
複勝 ⑦ 150円  ⑧ 140円  ⑨ 130円
枠連 4⃣-4⃣ 1,040円
馬連 ⑦-⑧ 990円
馬単 ⑦-⑧ 2,430円
ワイド ⑦-⑧ 360円  ⑦-⑨ 320円  ⑧-⑨ 300円
3連複 ⑦-⑧-⑨ 1,090円
3連単 ⑦-⑧-⑨ 6,900円


2年連続の阪神開催となった秋華賞は、3番人気のスタニングローズが残り200m切ったところから抜け出し、スターズオンアースとナミュールの追撃を凌いで優勝。2冠牝馬の三冠制覇を阻止し、最後の1冠を手にしました。2番人気のナミュールは外から猛追するも半馬身差届かず2着。スタニングとナミュールは高野友和厩舎に所属し、見事ワンツーフィニッシュとなりました。
スターズオンアースは3着に敗れて三冠達成ならず。スタートで少し出遅れ、4コーナーで一旦はしんがりまで下がりましたが、最後の直線では馬群が開いたところを上手く突きました。上がり3ハロン「33.5秒」はメンバー最速を記録。剥離骨折明けとは思えない豪脚を見せたから、次走以降も本当に楽しみでしかない。
4着以降ですが、4着のメモリーレゾンは13番人気の低評価を覆す激走。5着だったアートハウスの鞍上・川田将雅騎手は、「3歳GⅠ完全制覇」ならず。サウンドビバーチェは本馬場入場で放馬し、オークスに続いて競走除外になるかと思われたが無事に出走して7着フィニッシュ。GⅠで2度も放馬した馬は二度と現れないでしょうねぇ。

GⅠ初勝利のスタニングローズは、前走の紫苑ステークスに続いての連勝で重賞3勝目。鞍上の坂井瑠星騎手はデビュー7年目でJRA・GⅠ初勝利。2週間前のスプリンターズステークスでは、ジャンダルムとのコンビで制した荻野極騎手がGⅠ初タイトルを獲得。2戦続けて競馬学校32期生のジョッキーがGⅠ勝ちを収めたことになります。高野友和調教師は秋華賞2勝目。2014年のショウナンパンドラ以来8年ぶりです。
スタニングは2走前のオークスで一度は先頭に立つも、スターズオンアースの末脚に屈して2着。秋初戦の紫苑ステークスはサウンドビバーチェとの叩き合いを制して優勝。そして今回の秋華賞で2冠女王にリベンジを果たしました。フラワーカップ、紫苑S、秋華賞と右の小回りコースの相性は抜群ですね。次はたぶんエリザベス女王杯に向かうと思いますが、エリ女をパスして12月の香港カップの参戦もあり得る・・・。