日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

そっちのファラオかい!2020年の3歳ダート王はダノンファラオ。

2020年07月08日 | 競馬

2020年の3歳ダート王決定戦・第22回ジャパンダートダービー(GⅠ・ダート2000m 13頭立て)が8日、東京・大井競馬場で行われました。デビュー3戦負けなしのアメリカンファラオ産駒②カフェファラオ、兵庫チャンピオンシップを圧勝③バーナードループ、鳳雛ステークスを勝った⑪ミヤジコクオウ、サウジダービー覇者⑤フルフラット、⑨ダノンファラオ、⑩キタノオクトパス、⑫ダイメイコリーダのJRA勢7頭、東京ダービー馬①エメリミット(船橋)、羽田盃2着⑦ブラヴール(船橋)、⑧ガミラスジャクソン(兵庫)など地方勢6頭が参戦しました。



単勝の上位人気は、1番人気のカフェファラオのオッズは1.1倍!2番人気はミヤジコクオウ(6.0倍)、3番人気バーナードループ(12.9倍)。以下はダイメイコリーダ、フルフラット、ダノンファラオ、エメリミット、キタノオクトパスという順で続きました。

スタンド前でのスタートで、カフェファラオと④ゴールドボンバー(大井)、ダイメイコリーダが好スタートを見せる。最初のポジション争いで、ダイメイコリーダが先手を奪い、ダノンファラオが2番手につけ、カフェファラオは内側3番手から、外側4番手に番手にミヤジコクオウ。フルフラットは5番手、エメリミット6番手、バーナードループは8番手あたりでゴール板を通過する。
1コーナーを回ったところで早くも縦長の展開。向正面に差し掛かり、ダイメイコリーダが先頭、2番手にダノンファラオ、内側3番手にカフェファラオ、その外側4番手にミヤジコクオウ。5番手フルフラット、6番手キタノオクトパス、中団7番手にバーナードループ、エメリミット8番手、9番手⑥リコーシーウルフ(大井)、後方勢はゴールドボンバー、コージーサンラッド、ブラヴール、ガミラスジャクソンと続く。
外回り3コーナーを通過し、コリーダが先頭を守るが、ダノファラが外から並びかけ、3,4コーナー中間でコリーダとダノファラの2頭が後続を引き離す。3番手のカフェファラはジョッキーの手が動いている。コクオウ4番手、バーナード6番手。フルフラとエメリミは中団。
ラストの直線に入ってもダイメイコリーダとダノンファラオの競り合いは続くが、残り300mあたりでダノファラが抜け出す。後続勢はキタノオクトパスが3番手に上がり、カフェファラオはズルズル後退。大外からブラヴールが追い込んだが、ダノンファラオが先頭でゴールイン!ファラオはファラオでもダノンファラオでした!


【ジャパンダートダービー 全着順】
1着⑨ダノンファラオ   2分05秒9
2着⑫ダイメイコリーダ   1馬身3/4
3着⑩キタノオクトパス   5馬身
4着⑦ブラヴール     1馬身3/4
5着⑪ミヤジコクオウ    2馬身
6着①エメリミット
7着②カフェファラオ
8着③バーナードループ
9着⑬コージーサンラッド
10着⑥リコーシーウルフ
11着⑧ガミラスジャクソン
12着⑤フルフラット
13着④ゴールドボンバー

【払戻金】
単勝 ⑨ 4,060円
複勝 ⑨ 720円 ⑫ 410円 ⑩ 670円
枠連 6⃣-8⃣ 15,160円
枠単 6⃣-8⃣ 39,330円
馬連 ⑨-⑫ 17,820円
馬単 ⑨-⑫ 57,600円
ワイド ⑨-⑫ 2,990円  ⑨-⑩ 4,420円  ⑩-⑫ 2,360円
3連複 ⑨-⑩-⑫ 52,670円
3連単 ⑨-⑫-⑩ 770,730円



今年のジャパンダートダービーは、カフェファラオが人気に応えるかと思われましたが、勝ったのは単勝6番人気のダノンファラオでした。序盤から2番手を追走すると、3コーナーで先行するダイメイコリーダとの競り合いに持ち込み、ラストの直線でコリーダを振り落としました。JDDをライブで見た競馬ファンのほとんどが「そっちのファラオかい!」と叫んでたと思います。
2着のダイメイコリーダは4番人気、3着には8番人気のキタノオクトパス。枠連と枠単、馬連と馬単が万馬券、3連単で77万円台の高配当がついた大波乱のレースとなりました。
その他、ブラヴールが地方勢最高の4着と健闘。2番人気のミヤジコクオウは5着、東京ダービー馬のエメリミット6着、1番人気のカフェファラオは7着に沈み、3番人気のバーナードループも8着。人気上位3頭は総崩れでしたねぇ。もう1頭の中央勢のフルフラットはブービーの13着。
カフェファラオは単勝1.1倍の圧倒的人気を大きく裏切りました。1コーナーで躓き、3,4コーナーで前の2頭に引き離され、ダミアン・レーン騎手が早めにムチを入れてました。直線も伸びを欠くだけ。2000mの距離が長い、地方の砂質が合わなかったのか。一昨年のルヴァンスレーヴ、昨年のクリソベリルのような怪物級のダートホースになるかと期待されていただけに、とても残念な結果だったとしか言えない。素質があるから今後巻き返してくると思うけど・・・。

優勝したダノンファラオは、栗東・矢作芳人厩舎に所属。父はアメリカンファラオ、母はクリスプ。アメリカンファラオ産駒にとっては、国内GⅠ初制覇。2走前の兵庫チャンピオンシップでは2着、前走の鳳雛ステークスでは14着と大敗しましたが、JDDで大金星を挙げました。今年2月の3歳1勝クラス以来となる通算3勝目で、重賞は初勝利。秋からは古馬との対戦が続くので、ダートダービー馬の真価が問われます。この1勝が決してフロックでないところを見せてほしい。
ダノファラの鞍上の坂井瑠星騎手はうれしいGⅠ初勝利。坂井騎手のお父さんである英光さんは大井所属の元ジョッキーで現在は調教師。お父さんも息子のGⅠ勝利に大喜びしているはずです。大井でのダート交流重賞勝利は、今年4月の東京スプリントに続いて2度目。今年秋のJBC、あるいは年末の東京大賞典でも勝利を飾れるかな?
そして、矢作調教師は日本ダービーのコントレイルも勝っており、同一年で芝とダートのダービーを制するという快挙を達成。矢作氏は昨年からの勢いが止まりませんなあ。




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