今年8月に開催されるリオデジャネイロ五輪のマラソン日本代表メンバーが、17日に発表されました。派遣標準記録を突破して「リオ決定だべ」と言いながらも内定出さない、それに男子の低迷で代表枠が削減されるんじゃないかと問題が相次いでいましたが、最終的には男女合わせて6人出揃いました。
代表メンバーは次の通り。
男子
・佐々木悟(旭化成)
・北島寿典(安川電機)
・石川末廣(Honda)
女子
・伊藤舞(大塚製薬)
・福士加代子(ワコール)
・田中智美(第一生命)
男子は昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップの4位(2時間8分56秒)に入った佐々木悟選手、びわこ毎日マラソンで2位の北島寿典選手、3位の石川末廣選手の3選手。女子は昨年8月の世界陸上で7位入賞を果たし、既に内定を果たしていた伊藤舞選手、大阪国際女子マラソンで2時間22分17秒のタイムで優勝した福士加代子選手、先日の名古屋ウィメンズマラソンで2位に入った田中智美選手の3人が選ばれました。
マラソンの代表選考はいろんなサプライズが起こりますが、前回のロンドンに続いて無風に収まりました。今回の五輪代表は、30代の選手が5人が選出。石川選手は6選手の中で最年長の36歳、福士選手は33歳でマラソン代表入り。28歳の田中選手がメンバー最年少です。みんなベテランばかりで、本番は大丈夫なのか心配なところもあります。個人的には前田彩里選手(ダイハツ)に期待していたんですが、ケガしてしまったのが残念です…。
福士選手はHP上で「五輪では金メダルが欲しい。何が何でも諦めずに覚悟を持って走る」とコメント。3年前のモスクワ世界陸上では銅メダルを獲得しており、今回のリオ五輪でもメダルor上位入賞も期待できますね。33歳の年齢を考えれば、これが最後の五輪となるかもしれませんが、大阪で見せた快走をリオでも見せてほしいところ。
田中選手は2014年の横浜国際女子マラソンで優勝しながらも、世界選手権の日本代表に落選。その悔しさがバネとなり、名古屋では小原怜選手(天満屋)との日本人トップ争いを制しました。田中選手が所属する第一生命からは、2大会連続でマラソン五輪代表選手が誕生しましたね。
男子の佐々木悟選手は、大東文化大学を経て、旭化成陸上部のキャプテンを務めています。旭化成の選手がマラソン代表になったのは16年ぶり。それに、大東大OBが五輪に出るのも久しぶりのような気がします。
リオデジャネイロ五輪のマラソンは、女子は8月14日、男子は8月21日(五輪最終日)に行われます。2004年のアテネ五輪で野口みずき選手が金メダルを獲得して以降、日本は2大会連続でマラソンでのメダルはありません。リオでメダルを獲得して、お家芸復活を印象付けてほしいものです。