先週メジャー通算2000本安打を達成したマリナーズのイチロー選手が、またも快挙をやってくれました！日本時間14日のテキサス・レンジャーズ戦（＠アーリントン）でのダブルヘッダーで２試合ともヒットを放ち、９年連続の200本安打を達成しました。
ここまで198安打のイチロー、１試合２安打を打てば200本に到達します。まず１試合目、初回の第１打席はレンジャーズ先発・ハンターの３球目を打つもセカンドゴロに倒れました。２点を追いかける展開で迎えた３回、２死１塁の場面でイチローの２打席目。カウント２－１からの４球目の変化球を捕らえると、打球はレフト線に落ちる２塁打。タイムリーツーベースを打ったイチローは、これで199本目と200本に王手をかけました。
この試合で決めるかと思われましたが、５回の３打席目はレフトフライ、８回の第４打席は遊撃ゴロに倒れてこの後は無安打。結局１試合目は４打数１安打１打点に終わり、200本到達は第２試合に持ち越しです。
試合の方はレンジャーズが初回に先制すると、２回にデービスの本塁打で追加点を挙げます。１点差とされた４回に連続タイムリーで２点、５回にはマーフィー、７回にはクルーズの一発が飛び出しました。レンジャーズ先発・ハンターは、９回２失点の完投勝利、打線の一発攻勢と投打がかみ合ったレンジャーズが７－２で第１試合を制しました。
第２試合、イチローは最初の打席でレフトフライに倒れてしまいます。続く２回、２死３塁とマリナーズ得点のチャンスにイチローの２打席目を迎える。イチローはレンジャーズ先発・ホランドの３球目のストレートを弾き返し、ショートへ転がって相手がキャッチするも投げられない。ショートへのタイムリー内野安打でついに200本到達！９年連続の200本安打を達成したイチローは、一塁上でヘルメットを脱ぎ、観客の声援に応えました。
この後、４回２死２塁の場面で迎えた第３打席では空振り三振、７回の４打席目は２塁ゴロ、この日最後の打席となった第５打席では、相手投手との１塁での競り合いに負けてファーストゴロ。惜しくも内野安打ならず。２試合目は５打数１安打１打点という結果でした。
試合の方は、マリナーズが１回と２回に得点を挙げ、４回には連打で１点追加、５回は５番・ベルトレがレフトへの２ラン本塁打でレンジャーズを突き放し、先発・ヘルナンデスが７回無失点の好投、中継ぎ陣も相手の反撃を許さず完封リレー。５－０でマリナーズが勝利し、13日のダブルヘッダーは１勝１敗のタイで終わりました。
イチローはやっぱりすごい！今季出場128試合目で200本安打を達成しちゃいました！200本目のヒットはショートへの内野安打、正しくイチローらしいヒットでしたねえ。９年連続の200本安打はメジャー史上初の快挙で、これまではウィリー・キーラー氏の８年連続（1894～1901年）が最高でした。100年以上も残っていた「連続200本安打」の記録を破り、通算のシーズン200安打では「球聖」と呼ばれていたタイ・カッブに並びました。来年も200安打を達成すれば、ピート・ローズが持っているシーズン記録の「10年」に並ぶ事になります。球聖に並んだイチローなら行けるはずです。
200本安打達成で、球界からも祝福のコメントが多く寄せられています。福岡ソフトバンクの王貞治会長は、「想像できない記録だ。完全に世界のイチローになった」。長嶋茂雄氏は「メジャー100有余年の歴史を塗り替える快挙は、イチロー君なればこそという思いがする。野球に対して真摯に向き合い、心技体を鍛え上げたことが大記録に結び付いたのでしょう」。WBC・侍JAPANのチームメイトで、自主トレにも参加している川崎宗則選手は、「本当にすごい人なんだとあらためて感動した。同じ日本人、野球人として誇りに思う」と語りました。
先週はメジャー通算2000本安打を達成したイチロー、今季195本目のヒットを放った翌日は無安打、13日は５打数２安打１本塁打のマルチヒットで198本、そしてダブルヘッダーで１安打ずつ放って200本到達しました。試合後の会見で「解放された。人との戦いと争いから一応終わりを迎えることができた」と意外にも記録の重圧に苦しんでいた事を告白。それでも重圧をはね退けて200安打を達成したのは本当に素晴らしい！チームの今季の試合は残り18、残り試合もヒットを量産し続け、全日程終了時には215～220安打ぐらいまで伸ばしてほしいですね。
