「あなたを信じていますわ」と言われて気持ちが良くなるのは何才までかなあ、と最近思いました。10-20代の頃、異性からそんな言葉を言われると、もはや心は宇宙をさまよう感じ。最近は、そんな言葉を言われる体験が激減しましたが、しかし、相手がどんな立場の人であれ、仕事上でも、勉強仲間でも、知人でも、好意を持つ慈眼と悪意を持つ邪眼に対しては、沈黙の内に、こちらでは、キチンと処理し、冷静に、その慈眼、邪眼の意味を、さもありなん、という感じで、サラリと生きていける年齢になりました。ですから相手が、どんな慈眼、邪眼であろうと、生き抜いていく人間の切なさ、哀しさ、喜びを、互いに乗り越えて生きている人類同志、人間同志、という感覚が持てるようになると、私の今の人生は、本当に幸せなんだなあ、としみじみ感じています。さて、琵琶湖のほとりの修道院を会場として2泊3日の勉強会が終わりました。素晴らしい環境で、数分先に唐崎神社があり、後白河天皇やその他の平安貴族が汚れと禊に訪れた琵琶湖の聖地です。そのミソギの場所に「唐崎の松」がありますが、その神社と松を眺めている時、ふと、私は神仏に嫉妬していた自分に気付きます。私の場合はローマンカトリツクですが、愛である神様に嫉妬していた自分を意識したのは数十年ぶりでした。神に嫉妬する人類の歴史と思想史を思い出しました。明日、書いてみます。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:223>
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