シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

シャーロックホームズ

2010-03-16 | シネマ さ行
随分前に映画館で予告編を見て、「え?ロバートダウニーJr.がシャーロックホームズ?ジュードロウがワトソン君???」って頭ん中が「?」だらけになったのだけど、監督がガイリッチーと知って、なんか妙に納得。ヤツが監督ならこれくらいふざけてくれてOKだなと。しかも、ロバートダウニーJr.が出てるならしょーもない作品になる確率は低いんじゃないかなと思って結構前から期待しておりました。

例の紳士なシャーロックホームズのファンの人は、イヤだったでしょうね。この作品の中のホームズは言わば“イカレた天才”凡人では計り知れないような行動を平気でやっちゃう人。そして、ワトソン君はそんな彼に振り回されつつも首を突っ込まずにはいられない。ジュードロウっておっとこまえだけど、どこかちょっとどんくさそうな感じがなくもない。だから、ワトソン君をやってもそんなに違和感はなかった。ジュードロウがどんくさそうって思っているのはワタクシぐらいのもんかな?

今回のホームズは筋骨隆々で、ストリートボクシングみたいなものにも参加しちゃうし、多くの人が描いている紳士なホームズとはまるで正反対なんだけど、実はこれ結構原作には書かれているという話。原作では武術家とかボクサーとか書かれているんだって。ワタクシは原作を読んだことがないので、知らないんですが。そして、ワタクシはあの紳士なホームズがそんなに好きじゃなかったので、今回のホームズはとっても好きですね。

いままで映像になっているホームズ像をかなり裏切りつつも、ロンドンの街の様子とか、ベイカーストリート221Bとか、レストレード警部エディマーサンとか、その辺りの部分ではきちんと原作を踏襲していて、そういった部分ではファンを怒らせるような裏切りはないように感じた。

ワタクシはもう忘れちゃってたけど、レイチェルマクアダムスが演じたアイリーンアドラーという女性も1回きりだけど、ちゃんと原作に登場するらしい。しかも、登場は1回きりなのにその後もホームズは彼女のことをかなり気にしていたというから、今回の登場もそう不自然ではないのかも。レイチェルマクアダムスはコスプレでもやっぱり可愛いなぁ。

当時の技術だけを使って(一応当時の技術だけという筋書きで)あれだけのアクションを展開してみせるというのはなかなかのものだった。全体的にガイリッチー作品にしてはかなりマトモだよねー。結構彼の作品ってハチャメチャなものが多いからどうなることかと心配していたけど。まぁ、このキャスティングでこのアクションでホームズを作ったってことだけでも十分ハチャメチャなのかもしれないな。

それでも物語の筋はきちんとしたものだったと思いますよ。笑えるセリフとかも多いしね。宿敵モリアティー教授との対決は次回におあずけということですね。ワタクシは今回の映像化が気に入ったので、続編ができるのは嬉しい限り。

オマケ1演技派でならしたロバートダウニーJr.が「アイアンマン」として登場したときにはビックリしましたが、(映画は未見ですが)「アイアンマン」も続編ができるし「シャーロックホームズ」もアクションものだし、キャリアって分からないものですね。私生活のドラッグ問題とはオサラバして復活してくれたのは嬉しいですね。これからもクリーンな生活を続けてほしいものです。

オマケ2英語の教材として「シャーロックホームズ」を使ったことがある人も多いんじゃないかな。ワタクシはイギリス英語が苦手であんまり好きじゃなかったけど。この作品を使って勉強してみるのもいいかもしれませんね。


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