みなさま、明けましておめでとうございます。
去年の夏からロードバイクという新しい趣味を始めて、映画を見る時間がかなり減ってしまいました。
ブログの更新も時々になってしまいますが、細々と続けていきますのでよろしくお願いします。
さて年末年始、一度も映画館には行きませんでしたが、家で録りだめた作品を見ましたのでアップしていきます。
まずは「はじまりのうた」
この作品が公開されたとき、キーラナイトレーって歌えるんだーと驚きました。結構歌える役者さん多いですね。
歌手の恋人デイヴアダムレヴィーン(Maroon5)と一緒にイギリスからニューヨークへ渡ってきたグレタ(ナイトレー)。デイヴの曲が売れてスターとなり、いままで一緒に曲を書いてきたグレタはなんとなくお飾り的な存在になってしまっていたところへ、デイヴがツアー中に浮気したことで2人は破局を迎える。イギリスに帰ろうとしていた前の夜、イギリス時代の友人スティーヴジェームズコーデンが歌っているバーでグレタも無理やり歌わされる。
そこにたまたま居合わせたのが、元敏腕音楽プロデューサーだがいまは落ち目のダンマークラファロ。グレタの歌を聴いた途端、ダンのプロデューサーとしての才能がうずく。ギター一本で弾き語りをしているグレタのバックにピアノ、ドラム、ストリングスが重なり見事にダンの頭の中で編曲されていくシーンが素晴らしい。
渋るグレタをなんとか口説き落とし、デモアルバムをレコーディングすることに。スタジオを借りるお金はなく、ニューヨークの街角でゲリラレコーディングを行う。この一連のシーンもとても素敵でした。ニューヨークという街はもうその存在そのものがアートみたいな雰囲気なので、その街の様々な音が入り込んだアルバムなんてとても魅力的に思えました。
ダンとグレタが作り出す音楽が素朴だけど、胸に刺さる歌詞とメロディで非常に心地よく見ることのできる作品です。そして、音楽のシーン以外でも、お互いと出会ったことによって人生を見つめ直すダンとグレタの姿がとても自然に描かれていて、これまた心地よい。
ダンの妻にキャサリンキーナー、娘にヘイリースタインフェルドと渋いキャスティング。ヘイリースタインフェルドも歌える役者ですよね。今回はギター担当だったけど。ヘイリースタインフェルドはこんなに若いのにすでに「渋いキャスティング」と形容してしまうほどの貫録があると思います。
完成したアルバムをすべて聴いたわけではないのに、この作品を見ると1枚のアルバムを聴き終ったような気持ちになりました。