シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

イントゥザウッズ

2015-03-18 | シネマ あ行

シンデレラが浮気されて~って面白そうやん、と思って見に行きました。

「イントゥザウッズ」というミュージカルは有名らしいのですが、ワタクシは全然知らなかったので、ミュージカルとどう違うからイヤだとかそういう感想もないし、シンデレラが浮気されるくらいなんだから夢のようなファンタジーじゃないだろうってことも分かっていたし、ジョニーデップ目当てで行ったわけでもない。それでもなぁ、、、豪華キャストのディズニー映画のわりにはいまいちだった。

「シンデレラ」「赤ずきん」「ジャックと豆の木」「ラプンツェル」などのお話のパロディミュージカル。あらすじとしては魔女メリルストリープに呪いをかけられて子供ができないパン屋の主人ジェームズコーデンと妻エミリーブラントは魔女から赤い頭巾、黄色い髪、白い牛、黄金の靴を手に入れれば呪いを解いてやると言われそれらを手に入れるべく森へと向かう。夫妻がそれぞれの物語の主人公からひとつずつアイテムをゲットしていきつつ、それぞれの主人公たちの物語がパロディとなって語られる。

前半はまぁ面白いです。うまいことできてるなぁ、と思いました。でも後半になるにつれてお話が無茶苦茶になってきてなんだかな、って感じでした。それが元々のミュージカルの脚本がそうだからなのか、ロブマーシャル監督の映画化がいまいちなのかは分かりません。

ただワタクシとしては、最近ほうぼうで歌いまくっているとウワサを聞いていたアナケンドリック(シンデレラ)の歌声を初めて聞くことができたし、予想もしていなかったエミリーブラントの歌のうまさにビックリしてまたまたさらに好きになってしまったし、アホな王子のクリスパインにも満足だったし、そういう面では良かったです。キャストにはほとんど満足なんですが、赤ずきんちゃんを演じた子リラクロフォードが可愛げがなくて嫌いでした。歌はうまいんですけど、声がなんか耳障り。パンも盗みまくりで感じ悪い。あれがもっと可愛い子だったらもうちょっと評価上がったんだけどなー。こういうブラックなお話だからわざとちょいと鼻につく子役にしたのか。

エミリーブラントが好きなワタクシとしては、彼女が急にあっけなく死んでしまって以降は、つまらんなぁ~となってしまいました。死ぬシーンもなくジャックダニエルハットルストーンがセリフで「彼女は崖から落ちた」って言うだけですもんね。このジャックが怒らせた巨人の妻フランシスデラトゥーア(「ハリーポッター」シリーズでも大きな女性を演じていました)のことをみんなでやっつけよう!ってさー、元はと言えばジャックが悪いんじゃんよ。まぁおとぎ話の主人公たちが自分勝手な行動を取るっちゅうのがこの「イントゥザウッズ」なのかもしれませんが。魔女も唐突にどっか行っちゃうしね。

ディズニー的なファンタジックミュージカルを求めて行かれた方はさぞがっかりしただろうなぁと思います。ワタクシはそれを求めて行ったわけではありませんが、それでもなんだかなぁなデキでした。あと、ジョニーデップ目当てで行かれる方は出番がかなり少ないので覚悟の上で行かれたほうがいいと思います。