シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

アメイジングスパイダーマン

2015-03-20 | シネマ あ行

トビーマグワイア版の「スパイダーマン」から10年しか経っていないのに、そしてそのシリーズが失敗したわけでもないのに、なぜわざわざリブート版を作ったのか全然分からないのですが、何か事情があったのかな。まぁ「バットマン」も「スーパーマン」もリブートされたし流行りなんですね。

今回はピーターパーカーをアンドリューガーフィールド、その彼女のメアリージェーン、じゃなくて今回はグウェンステイシーをエマストーンというどちらもアメリカでとっても旬な若手を持って来ました。「スパイダーマン」当時はトビーマグワイアもキルステンダンストも旬だったのかもしれません。

今回初回ということでピーターの生い立ちとかおじさんマーティンシーンが殺されるだとか、どうやってスパイダーマンになったかとか、語られてまぁだいたい知ってるよーってな感じで見ていました。おばさん役がサリーフィールドなのが良い感じ。

ピーターはカメラが得意でスポーツはそんなに得意じゃないようなオタクっぽい感じなんだけど、あっさりグウェンみたいな可愛い彼女をゲットする。グウェンは成績優秀で警察署長デニスリアリーの娘だから真面目ちゃんでピーターみたいなタイプが好きなのかな。

失踪後死んでしまった父キャンベルスコットの元共同研究者コナーズ博士リースエヴァンスの研究所で特殊な蜘蛛に刺されてスパイダーマンになったピーターだが、今回蜘蛛の糸は彼の作った装置から出ていた。これは原作の通りなんだそうで、以前のシリーズではピーターの手首から直接出ていたけど、それはあの映画のオリジナルな設定だそうだ。でもなぁ、原作がそうなんだから仕方ないけど、あの装置から蜘蛛の糸が出るならあれさえつければ誰だってスパイダーマンになれるよね。身体能力はそこまでないとしても少なくとも落ちていく人や車を助けたり、空中を駆け回ることはできるわけだ。それってなんだかなー。ピーター、あんなもの開発できるならスパイダーマンやってるよりあれの特許取ったほうが儲かるし、何かの役に立てることがいっぱいあるかも、なぁんて。

ピーターはスパイダーマンになって超浮かれて空中飛び回って嬉しそう。冴えない高校生がいきなりあんな能力を手に入れたんだから、浮かれて当然だと思う。おじさんを殺した犯人を突き止めるために夜の町を徘徊して悪人を次々に成敗していくところはなかなかに楽しかった。

コナーズ博士は左腕がなくて、それを再生させるためにトカゲのDNAと融合し、トカゲ男になってしまう。そして、これを全世界にばら撒いて弱者のいない世界にしようと考える。コナーズ博士良い人そうだったのにね。スパイダーマンの悪役はなんかもの悲しい人が多いな。

全体的にこちらバージョンのほうが明るくてワタクシは好きでした。トビーマグワイア版のピーターはうじうじうじうじしてメアリージェーンもはっきりしないし、イライラしてたんですよねー。作品自体が嫌いだったわけではないですが。

途中で助けた少年のお父さんがC・トーマスハウエルだったので、こんな一瞬の出番で終わるわけないよなぁと思っていたら最後に登場してスパイダーマンを助けてくれたので、やっぱりな、と思いました。

グウェンのお父さんがトカゲ男との戦いで死ぬ間際に、危険が及ぶからグウェンとは別れると約束させられて、一時はピーターもグウェンをあきらめようとしていたのでおいおいまたうじうじピーターの始まりかよーって心配していたら「守れない約束もある」なんて言ってくれちゃったもんだから嬉しくなりました。

これすでに「2」の公開もとっくに終わっていますね。近いうちに「2」も見てみようと思います。