シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ボーダー

2012-08-28 | シネマ は行

ケーブルテレビでやってたんですけど、2008年の作品なんですね。ロバートデニーロアルパチーノの共演ってことで録画していたんですけど、こんな映画あったっけー?というくらいの印象しかなくて…この二人が出演していてここまで存在感がないということはアメリカでコケちゃった作品なのかなぁと、いま調べてみると予算が6千ドルで興行収入が4千ドルとなっているので完全な赤字映画ってことなんですね。

ニューヨーク市警で20年以上コンビを組んできたターク(デニーロ)とルースター(パチーノ)は犯罪者ばかりを狙った連続殺人事件を追っていて、すべての証拠がタークに不利になるようなものばかりで、もう一組の担当刑事ペレズジョンレグイザモとライリードニーウォールバーグはタークを疑っていた。

最初からデニーロが演じるタークの告白のような形で始まり、見せられる情報もタークが犯人という方向に向かっていてワタクシはコロっと騙されました。こんなことで単純に騙されるわけないやろ!っていう方には全然面白くないお話かもしれません。ワタクシは結構騙されるほうなので楽しめました。

あとはやっぱりデニーロが好きなのでね。パチーノも嫌いじゃないけど、ワタクシは昔からデニーロ派です。「派」って別にどっちか選ばないといけないわけではないですが。

完全なネタバレになってしまいますが、クライマックスで犯人はタークではなく、相棒のルースターのほうだと分かってからの展開があっけなくてちょっともったいなかったような気がします。あそこからもうひとつドラマが展開というか、二人の長年のパートナーシップの崩壊の切なさのようなものがもっとうまく表現されていれば良かったんですが。

それと、どうしてルースターがタークの彼女カーラグギーノを襲う必要があったのかが、よく分かりませんでした。タークへの疑いをそらすためだったのかな?自分が捕まるのもイヤだけど、タークへの疑いは晴らしておきたかったということなのかな。

「ヒート」で初共演した二人でしたが、あの時は一緒に出ているシーンも、あ、これ一緒に撮ってないなってな感じの映像だったので、これが本当の意味での初共演ということになったかもしれない。それなのに、ちょっとしょぼい感じになってしまって(ワタクシは嫌いじゃないですが)、もう共演することはないかなぁ。。。いまデニーロが69歳で、パチーノが72歳か。もう一回くらいは共演してほしいものですね。



「映画」もいいけど「犬」も好き。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」