シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ダーウィンアワード

2007-11-22 | シネマ た行
もっとも愚かな死に方をした人間に対し、愚かな遺伝子を自ら減らしたという感謝の念を込めて贈られるダーウィンアワード。なんと実在の賞らしい。。。

公式ウェブサイト(英語です)→ダーウィンアワード

その賞にとりつかれたサンフランシスコ市警のプロファイラーマイケルバロウズジョセフファインズ。彼はとても優秀なプロファイラーだが、ヘマトフォビア(血液恐怖症)といって、血を見ると失神してしまう。いままで、なんとかごまかしごまかし警察で働いていたバロウズだったが、ある日、連続殺人犯と格闘となり、犯人が鼻血を出し、その血を見て失神。その間にまんまと犯人に逃げられる。それをきっかけに警察をクビになるバロウズ。しばらく、茫然自失となるが、自分がダーウィンアワードの受賞者に詳しいことを利用して保険会社に就職しようとする。

なぜ、ダーウィンアワードに詳しいからといって、保険会社なのかっていうのは、最初ちょっとハテナだったんですが、見ているうちに分かります。ダーウィンアワードをもらうような人は自分の過失でケガをしたり死んだりする傾向にある。その要素を調べて、最初からその要素を持つ人を保険の対象外にしておけば、保険会社は損をすることがないってワケ。

なるほど、自分の過失で死んだのか、商品や状況が悪かったのか分からない人も、バロウズが調査をするとダーウィンアワード的要因で自分から事故を引き起こしているのが分かる。これを彼が暴いていく過程がなんともユニークで面白い。

そして、そんな彼は自分がそういうリスクを恐れるあまり、石橋を叩いて叩いてから渡るという人生を送っている。それはとてもユーモラスでもあり、そこまでしなくてもいいんじゃないの?とあきれるようなこともある。

なんだかドタバタドタバタしてよく分からない話ではあるんだけど、最終的にはバロウズからまんまと逃げた連続殺人犯を捕まえてメデタシなわけ。保険会社の相棒調査員のウィノナライダーとのロマンスもあったりしてね。ウィノナライダーってひさしぶりに見たなぁ。あんなにちんまくて可愛くて、演技もうまいって有望視されてたのに、いまではすっかりプッツン女優になっちゃったね。。。

ワタクシは、連続殺人犯のくだりはかなりどうでも良かったんだけど、いろいろ出てくるダーウィンアワードの要素を持った人たちが最高に面白かったな。本当にバカだけど、あ~こういう奴おるかもーって。しかも、そのエピソードに出てくる人たちが映画ファンからすれば、そこそこ豪華だったし。クリスペン(ショーンペンの弟)、ジュリエットルイス(最近ぱっとしないね)、ジュリアナマグリーズ(「ER」で最初の頃、ジョージクルーニーの恋人だった人)、デビットアークエット(アークエット兄弟はみんな俳優さん)、ルーカスハース(可愛い子役だったのにどうしちゃったの?)、D.B.スウィーニーロビンタニー、、、ってあーほんとに映画ファンじゃなきゃ分からない人ばっか?ん~キャストの魅力を語るにはちょっと苦しいか。でも、メタリカのファンの人だったら最高に嬉しい映画かも!

ここに挙げたキャストを全然知らないって人はわざわざ映画館に見に行くほどの作品ではないかもしれません。。。ワタクシは結構笑わせていただきましたけど。

オマケ「award」っていう単語ってどうして「アワード」ってカタカナをはめることに決めちゃったんだろう?発音は「アウォード」に近いと思うんだけどな。カタカナで表した外国語はもはや日本語なんだと思うけど、なるべく近いように表記したほうが良くはなぁい?